※筆者は2019年に某県の警察事務を受験し合格しています。実際の内容はご自分が受ける都道府県の募集要項をご確認ください。例として令和8年度の警視庁の募集要項を掲載しておきます(警視庁採用サイト)。
はじめに
面接カードとは何か、なぜ重要なのか
面接カードとは、一般的に公務員試験の第二次試験で行われる面接において、採用者側の参考資料となるものです。
よく面接では「第一印象が大事」と言われますが、面接カードは「第0次印象」と言われるほど重要なものです。
後述しますが、面接カードで志望動機や自己PRを書くため実際の面接の前にある程度こちらの印象はついてしまいます。
そこで適当なことを書いたり、AIに文章を作成してもらったりすると実際の面接で齟齬が生じ、面接官に不信感を与えることになりかねません。
筆者も2025年に某市役所を受験した時、面接カードに書いたことをしつこく聞かれ(面接時間の7割がその話)、面接官に納得されずそのまま不合格となりました。
これくらい面接カードは重要なものですので、提出期限に間に合うように余裕を持って書くことをお勧めします。
この記事で得られること
・提出のタイミング、形式
・当時の実際の質問
・合格した時に書いた内容
・書く時の注意点
・別自治体での失敗談
面接カードの基本情報
提出タイミング・形式
提出タイミングは各自治体によって異なります。
第一次試験である筆記試験の際に書いて持参する場合や、第一次試験の合格者のみに配布され論文試験の際に持参する場合などが一般的です。
中には面接当日に持参する場合もあります。
自分が受ける自治体の募集要項をしっかり確認して準備しておきましょう。
形式はA4サイズの紙に自身で手書きするものが一般的です。
他には近年増えてきたネットでの出願の際に、PCで打ち込むタイプのものもあります。
質問項目(実際のもの)
※実際の項目は年度・自治体で変わるため必ず募集要項を確認してください。
(都道府)県を受験した動機について具体的に書いてください。
採用された場合、従事してみたい仕事について具体的に詳しく書いてください。
これまでに力を入れてきたことまたは誇れるような体験や知識・特技などについて、書いてください。
ボランティア・地域活動等について書いてください。
学校生活について書いてください。
出身高校・大学(それぞれ学部、学科)、卒論テーマ、加入したクラブ・サークル等
職歴(アルバイト含む)がある人は、書いてください。(最大3つ)
他の就職試験等の受験状況について
段階、結果、志望順位
記入前の準備
自己分析
絶対に聞かれる質問があります。
それは、
「なぜ警察官ではなく警察事務なのか」
です。
ここでは、違いが答えられるほど職種を理解しているかをみられています。
これは99%聞かれるので絶対に対策をしておいてください。
そのためには「自分が何をしてきたか」「強み・弱みは何か」「それを仕事にどう活かせるか」という自己分析をしておくことが大事です。
警察組織・志望自治体の研究
「組織構成はどうなっているのか」「それぞれ何人くらいの人が従事しているのか」などは知識として入れておきましょう。
各自治体のHPに載っていることが多いので、HPには目を通すようにしましょう。
またトップページのタイトルなどにはその自治体が特に力を入れていることが書かれています。
他には実際に働いている人のインタビューなどが記載されている場合もあります。
そのあたりを読んで「どのような組織風土なのか」念頭に入れておくといいでしょう。
エピソードの棚卸し
学生時代にやっていたこと(例えばサークルでの活動やボランティアなど)で強みとなりそうなことはエピソードとして語れるようにしておきましょう。
最低でも3つはあると、どんな切り口から質問されても答えやすくなると思います。
これは準備しておかないと支離滅裂な発言になってしまい、「言語化ができない子だな」と思われてしまうので対策しておきましょう。
項目別・書き方のポイント
(都道府)県を受験した動機について具体的に書いてください。
「なぜ(都道府)県ではなく警察なのか」
これは「(都道府)県庁を受験すればいいのでは?」と思われないように書くことがポイントです。
ここに「警察官ではなく警察事務を選んだ理由」も付け加えられると100点です。
僕は当時「身近な人に悲しんでほしくないから。知人を事件で亡くしたこと、その時の両親の悲しむ顔を見たこと。警察事務ならそれを防止できると考えた。」と書きました。
しかしこれでは「警察官でも事件を防止できるのでは?」という問いに答えられません。
このように採用者側に立って質問するときにその問いに答えられるかを考えながら作ると説得力が上がりますね。
採用された場合、従事してみたい仕事について具体的に詳しく書いてください。
僕は当時、採用サイトを見て「事件・事故発生マップの周知」と答えました。
この回答で職種を理解している、HPをちゃんと見てきていると伝わります。
ここでも警察官ではなく警察事務ならではの仕事について言及することが大事です。
よく調べて自分の興味あるものや経験を活かせるものと結びつけましょう。
これまでに力を入れてきたことまたは誇れるような体験や知識・特技などについて、書いてください。
僕は「大学祭実行委員会で広告業務を担当した時にパンフレットへの掲載ミスを0にした」ことを書きました。
警察は広告業務ではないのでそこの関連性が警察と繋がればもっと強い強みになったかと思います。
しかし「掲載ミスを0にした」ということで「丁寧な仕事をしてくれそう」とイメージを持たせることができます。
自分の経験を棚卸して、警察の業務に活かせることはないか考えてみましょう。
ボランティア・地域活動等について書いてください。
ここは正直に「なし」と書きました。
嘘を書くこともできますが、面接で深掘りされた時に答えられなくなってしまうので正直に書きましょう。
「なし」でも合格できたので、この記載でも大丈夫です。
もちろん、ある人は強みになるので仕事と関連しそうなことを書いてみましょう。
学校生活について書いてください。
ー出身高校・大学(それぞれ学部、学科)、卒論テーマ、加入したクラブ・サークル等
ここも正直に今までの自分の経歴を書きましょう。
ここで判断されて落とされることはありません。
しかしポイントとしては面接時に「質問させる」ことです。
どういうことかというと、僕の場合サークルの欄に「大学祭実行委員会」と書きました。
これだけ書くと、「どんな業務をしていたんだろう」「役職はあるのかな」など疑問を持たせることができます。
僕は実際にここが強みで、「局長を経験していたこと」を伝えたかったのであえて書きました。
案の定、本番ではそのことを深掘りされ強みを伝えられました。
「これは聞かれるだろう」と対策しやすくなりますし、面接の時間も潰すことができるのでおすすめのポイントです。
職歴(アルバイト含む)がある人は、書いてください。(最大3つ)
ここも正直に書きましょう。
新卒の方だとここが社会経験になるので「どんな業務をしてきたか」棚卸しをしておきましょう。
具体的にこんなことを頑張ったと語れるエピソードがあると面接の時に好印象です。
他の就職試験等の受験状況について
ー段階、結果、志望順位
現在の併願状況を書く欄です。
僕は嘘でも受験先を第一志望として書いていました。
実際に面接でも軽く聞かれます。
本当に受かりたいのか、熱意があるのか見られています。
ここで書いたことを面接では言うようにしましょう。
正直に志望順位を書いてもいいとは思うのですが、僕が合格した時は嘘でも第一志望と書いたので絶対とは言い切れません。
よくある失敗談・体験談
冒頭でも書いたようにこの面接カードで書いた内容を元に0次印象が決まり、これに沿って面接が進みます。
ここで面接官に引っ掛かることを書くと深掘りされまくります。それが納得されればいいですが、されないと合格は遠のくでしょう。僕は実際に某市役所を不合格になりました。
逆に言えば、この面接カードをしっかり書けば0次印象も良く面接でも話しやすい雰囲気が作れます。
あとは字はできるだけ丁寧に書きましょう。「相手に読みやすく」がポイントです。
自信のない人でも頑張って丁寧に書けばその印象は絶対に伝わります。
それだけで不合格になることはないので、自分なりに頑張って自分の字で書きましょう。
まとめ
まとめると、
・面接カードは0次印象、よく考えて書く
・自分の今までを棚卸ししておく
・「なぜ(都道府)県ではなく警察なのか」「なぜ警察官ではなく警察事務なのか」明確にする
以上が特に大事です。
下書き記入後第三者に読んでもらって修正することもおすすめです。
みなさんの合格を微力ながら祈っています。


