【体験談】警察事務(上級)面接カードの書き方|合格者が教える記入のコツ

公務員試験

※筆者は2019年に某県の警察事務を受験し合格しています。実際の内容はご自分が受ける都道府県の募集要項をご確認ください。例として令和8年度の警視庁の募集要項を掲載しておきます(警視庁採用サイト)。

はじめに

「面接カードなんて、提出期限の前日にチャチャッと過去のエピソードを埋めておけばいいだろう」

もしあなたが今、そんな甘い考えを1ミリでも抱いているとしたら、非常に危険です。今すぐその認識を捨て去ってください。

公務員試験の現場において、面接カードは単なる「自己紹介シート」や「受付での提出物」などではありません。それは「あなたの合否を裏で左右する『第0次面接』そのもの」であり、面接官があなたという人間を品定めするために手にする「取調べ調書」のようなものです。

どれだけ筆記試験で高得点を叩き出し、当日のスーツ姿やハキハキとした挨拶が完璧だったとしても、面接カードの記述に矛盾や浅さ、ツッコミどころの穴があれば、面接室のドアを開けた瞬間にあなたの評価は決まっています。実際、面接カードに書いた生半可な内容を面接官にしつこく突っ込まれ、説得力のある回答ができずに不合格の辛酸を舐めた受験生を、私は何人も目撃してきました。

本記事では、2019年に某県警察事務(上級・行政職)の採用試験を実際に突破した私自身の生の原体験をベースに、合格を勝ち取った面接カードの「具体的記述内容」、面接官のツッコミを誘導する「罠の仕掛け方」、そして「なぜ警察官ではなく、県庁でもなく、警察事務なのか」という最大の難問を突破するための極秘テクニックまですべてを明かします。

1. 面接カードとは何か|合否を裏で支配する「第0次印象」の正体

公務員試験の二次試験(人物試験)に臨む際、ほぼすべての自治体で提出を求められるのが「面接カード(志望理由書・面接シート)」です。まずは、この一枚の用紙が持つ恐ろしいほどの実格と重要性を、私の実体験からお話しします。

① 「第一印象」の前に決まっている「第0次印象」の恐ろしさ

就職活動や公務員面接では「第一印象(最初のドアの開け方、挨拶、服装など)が8割」とよく言われます。しかし、警察組織の面接において真に恐ろしいのは、ドアを開ける前に完成している「第0次印象」です。

面接当日、受験生が面接室の前に配置された椅子に座り、緊張で心臓をバクバクさせているその時、ドアの向こう側に座る3〜4人の面接官(警務部の幹部や人事担当者など)は何をしているか知っているでしょうか。彼らは手元にあるあなたの「面接カード」をじっと熟読し、「この受験生にはどこを突っ込んでやろうか」「この志望動機は本気か、それとも上辺だけか」を事前に分析し、質問の攻成を組み立てているのです。

つまり、あなたが面接官と目を合わせるより遥か前の段階で、あなたの印象や評価のベースラインは固定されています。

面接カードの文字が雑であったり、文章の辻褄が合っていなかったり、どこかのAIツールが弾き出したような無機質な文章が並んでいたりすれば、面接官は読むだけでゲンナリします。「この受験生は雑な性格だな」「本気度が感じられないな」というマイナスの第0次印象を持たれた状態からスタートし、そこから挽回するのは至難の業です。逆に、面接カードが熱量と説得力に満ち、論理的に整っていれば、面接官は「おっ、この子に会うのが楽しみだ」というプラスの第0次印象を持ってあなたを迎え入れてくれます。

② 筆者自身の苦い体験談|面接カードの不備で面接時間の7割を潰され撃沈した過去

「面接カードなんて、適当に整合性だけ合わせて書いておけば、あとは当日の喋りでカバーできる」

かつての私も、そんな甘い認識で痛い目に遭った一人です。警察事務に合格する直前、私はある某市役所の採用試験を受けました。その際、面接カードの「力を入れたこと」の欄に、大して深く掘り下げてもいないアルバイトの体験談を、少し見栄を張って書いて提出してしまったのです。

面接本番、ドアを開けて着席した瞬間から、悪夢のような時間が始まりました。

面接官の第一声は、「君、この面接カードに書いている〇〇の経験だけど、具体的にどういう数値目標を持って動いていたの?」という強烈なツッコミでした。

準備不足だった私は言葉に詰まり、その場しのぎの曖昧な返答をしてしまいました。すると面接官の目の色が変わりました。「いや、それだとカードに書いていることと矛盾しない?」「本当に君が主体となって動いたの?」と、約20分間の面接時間のうち、なんと7割(15分以上)の時間が面接カードの記述に対する詰めと追及だけに消えてしまったのです。

結局、自分の強みや志望動機を話す時間など1分もなく、面接官に納得されないまま不合格通知を受け取りました。面接カードに書いた「たった数行の浅い記述」が、自分の首を極限まで絞め上げるナイフに変わった瞬間でした。この血の出るような失敗があったからこそ、私は警察事務の面接カード作成において、一切の妥協を排して完璧な戦略を練るようになったのです。

2. 警察事務(上級)面接カードの基本情報と提出のリアル

警察事務の試験において、面接カードがどのような形式で配布され、どのタイミングで提出を求められるのか、全体像を把握しておくことが重要です。

① 提出タイミングと形式(手書き vs PC入力)

面接カードの提出タイミングは、受験する都道府県警察や自治体によって大きく3つのパターンに分かれます。

  • 一次試験(筆記試験)の当日に持参・提出するパターン
  • 一次試験通過者のみに送付され、二次試験(論文や面接)の当日に持参するパターン
  • 事前出願時にインターネット(WEBフォーム)上で入力・送信するパターン

特に注意が必要なのは「一次試験当日に持参するパターン」です。筆記試験の勉強に全油を注いでいる時期に、重度の思考力を要する面接カードの作成が重なるため、計画的に進めていないと前日に泣きを見ることになります。必ず受験する自治体の募集要項を隅々まで確認してください。

また、形式については近年WEB入力タイプも増えてきていますが、現在でも「A4サイズの専用用紙に黒のボールペンで手書き」する指定が依然として主流です。

手書きの場合、字の上手い下手は直接の採点対象にはなりませんが、「丁寧に書いているか」「読み手に対する配慮があるか」は恐ろしいほど露骨に伝わります。マス目からはみ出さんばかりの雑な文字や、修正テープだらけの用紙は論外です。下書きを鉛筆でしっかり行い、丁寧に黒の油性ボールペンでペン入れをする誠実さが求められます。

② 【実録】某県警察事務で実際に課された質問項目一覧

私が2019年に合格した際、手元に配られた実際の面接カードに並んでいた項目は以下の通りでした(※年度や自治体によって多少の表記揺れはありますが、本質的な項目は全国どこでもほぼ共通しています)。

  • (都道府)県を受験した動機について具体的に書いてください。
  • 採用された場合、従事してみたい仕事について具体的に詳しく書いてください。
  • これまでに力を入れてきたこと、または誇れるような体験や知識・特技などについて書いてください。
  • ボランティア・地域活動等について書いてください。
  • 学校生活について書いてください。(出身高校・大学、学部学科、卒論テーマ、加入クラブ・サークル等)
  • 職歴(アルバイト含む)がある人は書いてください。(最大3つまで)
  • 他の就職試験等の受験状況について(受験先、段階、結果、志望順位)

見てお分かりの通り、どの項目も一筋縄ではいかない重厚な問いばかりです。これらを単に埋めるだけでなく、「すべての項目に一本の太い軸(警察事務として働く覚悟)」を通さなければなりません。

3. 面接カードを書く前に絶対にやるべき3つの「徹底下準備」

面接カードの用紙を前にしていきなりボールペンを握るのは絶対にやめてください。書く前の「下準備」にどれだけの時間と情熱を注げたかで、文章の深みと説得力が180度変わります。

① 究極の自問自答|「なぜ警察官ではなく、県庁でもなく、警察事務なのか」

警察事務を受験するすべての人間に対して、面接官が100%(誇張抜きで99.9%)投げかけてくる絶対的質問があります。

「君、警察官じゃダメなの?犯人を捕まえたいなら警察官になればいいし、行政の仕事をしたいなら県庁に行けばいいよね。なんであえて『警察の事務職』なの?」

この質問にぐうの音も出ないロジックで回答できるかどうかが、警察事務試験の合否の分かれ目です。面接カードを書く前に、以下の3者の違いをノートに書き出し、完全に言語化してください。

  • 警察官:現場で直接犯人を逮捕し、事件事故に対応する「治安維持の実動部隊(表舞台)」
  • 県庁職員(一般行政):福祉、産業振興、道路整備など、県民生活全般を幅広く支える「広域行政の総合職」
  • 警察事務:会計、施設、福利厚生、情報システムなど、警察組織という巨大な治安維持装置を内側から支え、警察官が100%の力を発揮できる環境を作る「警察行政のスペシャリスト(最強の裏方)」

「自分は現場で犯人を追うことよりも、組織の基盤を完璧に整え、最前線で戦う警察官たちが100%安全かつ効率的に働けるインフラを構築することに強みと情熱がある」というロジックを、自分の原体験と結びつけて構築することがすべての出発点となります。

② 志望自治体・警察組織の深掘り研究(公式HP・採用サイトの解読)

警察事務の面接カードを書く上で、相手(警察組織)の情報を知らずに書くことは敵陣に丸腰で突入するようなものです。各都道府県警察の公式採用サイトや警察本部のホームページは、穴が開くほど読み込んでください。

特に見るべきポイントは以下の3点です。

  • 警察本部長の訓示や「基本方針」のキーワード(例:「治安の確立」「地域に密着した警察」「デジタル化の推進」など)
  • 現場で働く警察事務職員の「先輩インタビュー」(どんな課で、どんな業務にやりがいを感じているか)
  • 自治体警察が独自に取り組んでいる施策(例:防犯アプリの運用、特殊詐欺被害防止の広報キャンペーン、治安マップの公開など)

採用サイトに載っている現役職員の言葉や施策の名称を、面接カードの記述の中にさりげなく織り交ぜることで、「あ、この受験生はうちの組織の現状と課題を本当によく調べて勉強してきているな」という強烈な関心を買うことができます。

③ エピソードの棚卸しと「警察実務への変換」

大学時代やこれまでの人生で経験してきたこと(サークル、アルバイト、学業、ボランティアなど)を最低でも5つ以上リストアップし、それぞれの体験から得た「強み」を抽出します。

ここで重要なのは、単に自慢話を書くのではなく、「その経験で得た強みが、警察事務のどの業務に活かせるか」という変換作業(接続)です。

  • 例:飲食店バイトで在庫管理を厳密に行った経験➔ 警察事務の「会計課での公金・物品管理」や「備品調達」の正確性に直結する。
  • 例:サークルで地味な事務作業や裏方調整を引き受けた経験➔ 警察組織を裏から支える「総務・警務部門」でのサポート力に直結する。

このように、自分の過去と警察事務の未来の業務を一本の線で繋ぐエピソードだけを、面接カードの武器として選定するのです。

4. 【合格者の実録】項目別・面接カードの具体的書き方と深掘り対策

ここからは、私が2019年に某県警察事務に合格した際、実際に面接カードに記入した具体的な内容と、そこから学んだ書き方のテクニックを項目ごとに徹底解説します。

① (都道府)県を受験した動機について具体的に書いてください。

【筆者が当時実際に書いた内容(要約)】

「生まれ育った〇〇県の治安を守り、県民が安心して暮らせる社会を実現したいからである。学生時代、身近な知人が犯罪被害に遭い、残された家族が深い悲しみに暮れる姿を間近で目撃した。この経験から『犯罪を未然に防ぎ、誰も悲しまない地域を作りたい』と強く痛感した。警察事務として、組織の基盤である会計や防犯広報の面から警察官の活動を完璧に支えることで、悲しむ人を一人でも減らしたいと考え志望した。」

【合格者が語る記入のコツと反省点】

志望動機には「個人的な原体験(なぜ警察組織なのか)」を組み込むと、一気に文章の熱量と独自性が高まります。私の場合は知人が被害に遭ったという原体験を書いたため、面接本番でも面接官が非常に興味深そうに耳を傾けてくれました。

ただし、今振り返ると、当時の私の文章には一つ大きな「隙(ツッコミどころ)」がありました。

面接官からすれば、「犯罪を未然に防ぎたいなら、現場で防犯パトロールをする警察官になればいいんじゃないの?」という疑問が当然湧きます。

合格するためには、面接カードの段階でさらに踏み込んで、「現場で直接街頭に立つ警察官ではなく、情報発信や予算・備品の面から防犯体制そのものを構築する警察事務だからこそできるアプローチ」まで意識して文面を練り上げることが100点満点の回答になります。

② 採用された場合、従事してみたい仕事について具体的に詳しく書いてください。

【筆者が当時実際に書いた内容(要約)】

「警察本部の生活安全企画課または警察署の繁華街・地域防犯担当において、『事件・事故発生マップ』や防犯メールの周知・運用業務に従事したい。近年、高齢者を狙った特殊詐欺や子供への声かけ案件が多発している。採用サイトで貴庁の取り組みを拝見し、データに基づいた迅速な危険情報の周知が犯罪の未然防止に極めて有効であると学んだ。大学で培ったデータ整理のスキルと丁寧な広報活動を通じ、地域住民の防犯意識向上に貢献したい。」

【合格者が語る記入のコツと反省点】

「会計をやらせてください」「総務で頑張りたいです」といった抽象的で一般的な回答は絶対に避けてください。面接官は「この受験生はうちの仕事を具体的にイメージできているか?」を見ています。

ポイントは、「具体的な部署名や施策名(ホームページに載っている実際の取り組み)」を明記することです。

私の場合、「事件・事故発生マップの周知」という極めてピンポイントな業務を挙げました。これにより、面接官に対して「おっ、この子はうちの採用サイトや広報施策をしっかり読み込んで勉強してきているな」「入庁後の働くイメージが明確に湧いているな」という強烈な説得力を与えることができました。自分の強み(データ整理や広報力)と実際の警察事務の業務をカチッと噛み合わせることが重要です。

③ これまでに力を入れてきたこと(ガクチカ)または誇れる体験・知識・特技

【筆者が当時実際に書いた内容(要約)】

「大学祭実行委員会で広告業務を担当し、協賛企業約80社の情報を掲載したパンフレットの作成において『掲載ミス・誤字脱字0』を達成したことである。従来は確認不足による記載ミスが発生していたため、私は新たに『三人一組によるクロスチェック体制』と『作業進捗の可視化シート』を導入した。責任感を持って地道な確認作業を徹底した結果、ミスゼロを達成し、企業からの信頼獲得に貢献した。」

【合格者が語る記入のコツと反省点】

警察事務の仕事において最も求められる資質は、派手なリーダーシップや奇抜なアイデアではありません。「地味な作業を正確にこなす集中力」「ルールを遵守する真面目さ」「ミスを出さない手堅い確認能力」です。

私が書いた「パンフレットの掲載ミス0」というエピソードは、一見すると警察とは全く関係のない大学祭の裏方仕事です。しかし、「ミスをなくすための仕組みを作り、地道に確認を徹底した」という行動様式は、公金や警察装備品、重要書類を1ミリの誤差もなく管理する警察事務の仕事と完璧に合致(リンク)していました。

面接官からも「警察事務の会計や文書管理の仕事は、まさに君がやってきたような地道な確認の連続だけど、退屈にならずに続けられる?」と好意的な質問を引き出すことができました。自分の経験の中から「警察事務の適性(正確性・地道さ・責任感)」をアピールできるエピソードを選び抜いてください。

④ ボランティア・地域活動等について書いてください。

【筆者が当時実際に書いた内容】

「特になし」

【合格者が語る記入のコツと反省点】

「ボランティア活動の経験がないと落とされるのではないか…」と不安になり、大してやってもいない街頭募金や地域のゴミ拾いを誇張して書こうとする受験生が後を絶ちません。

しかし、書くことがなければ正直に「特になし」と書いて全く問題ありません。現に私は「なし」と書いて合格しています。

公務員試験の面接カードで最もやってはいけないのは「嘘や誇張」を書くことです。面接官は百戦錬磨のプロですので、面接本番で「ボランティアで苦労したことは何ですか?」「その活動の主催団体と規模は?」と深掘りされた瞬間、嘘は一瞬で見抜かれます。面接カードで嘘をついて評価を上げようとするくらいなら、素直に「なし」と書き、その分「ガクチカ」や「志望動機」の欄を圧倒的な熱量で埋める方が遥かに好印象です。もちろん、素晴らしいボランティア経験がある方は、警察の地域警察活動や防犯ボランティアと絡めてアピールしてください。

⑤ 学校生活について(卒論テーマ・部活サークル等)

【筆者が当時実際に書いた内容(要約)】

  • 出身校:〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
  • 卒論テーマ:行政手法における地域社会の合意形成について
  • 加入サークル:大学祭実行委員会(広報局に所属)

【合格者が語る記入のコツと反省点】

この項目は一見すると単なる事実の記載欄に見えますが、実は「面接官に質問を誘導するための誘蛾灯(罠)」として最も活用しやすい神エリアです。

私はあえてサークルの欄に「大学祭実行委員会(広報局)」とだけシンプルに書きました。役職(局長を務めていたこと)や、そこで成し遂げた最大の功績は面接カードには書きませんでした。

なぜか? それは、面接官に「ん? 実行委員会か。君はここで何か役職とかはやっていたの?」と質問させたくなるように仕向けたからです。

狙い通り、面接本番で面接官から「実行委員会ではどんな立ち位置だったの?」と聞かれ、私は待ってましたとばかりに「はい! 実は200人の組織をまとめる広報局長を務めておりまして…」と、準備万端の自己PRを展開することができました。このように、面接カードのすべてを語り尽くすのではなく、あえて「面接官が突っ込みたくなるような余白(引っ掛かり)」を残しておくことが、面接の主導権を握るための高度なテクニックです。

⑥ 職歴(アルバイト含む)がある人は書いてください(最大3つまで)

【筆者が当時実際に書いた内容(要約)】

  1. 〇〇学習塾(塾講師・採点スタッフ)|個別指導およびテスト採点・管理業務(2年間)
  2. 〇〇カフェ(ホール・キッチンスタッフ)|接客、レジ打ち、開店前清掃・在庫管理(1年半)

【合格者が語る記入のコツと反省点】

学生時代や過去のアルバイト経験は、社会に出て働くための「基礎体力」を示す重要な証明書です。単に店舗名だけでなく、括弧書きで「どのような業務を担当していたか」を具体的に補足してください。

ここでも意識すべきは「警察事務への適性」です。

  • 塾講師・採点 ➔ 生徒一人ひとりに合わせた丁寧なコミュニケーション力、採点ミスをしない正確さ。
  • カフェのレジ・在庫管理 ➔ 現金(公金)を扱う責任感、物品の数合わせの厳密さ。

面接本番では「塾講師のバイトで一番大変だった生徒にどう対応した?」といった形で、対人関係能力を試す質問に発展することが多いため、具体的なエピソードを一つずつ思い出しておきましょう。

⑦ 他の就職試験等の受験状況について(段階・結果・志望順位)

【筆者が当時実際に書いた内容(要約)】

  • 〇〇県 警察事務(上級):二次試験受験中(第1志望)
  • 国家公務員一般職(〇〇ブロック):一次試験合格(第2志望)
  • 〇〇市役所(一般行政):一次試験辞退

【合格者が語る記入のコツと反省点】

受験生の誰もが頭を悩ませるのが、この「志望順位」の欄です。「正直に第2志望や第3志望と書くべきか?」「嘘でも第1志望と書くべきか?」という議論が常になされます。

結論から申し上げますと、合格を勝ち取りたいのであれば、面接カード上は「第1志望」と書くのが鉄則です。

採用側(警察本部)の立場になって考えてみてください。警察事務の採用定員は、一般の県庁職員や市役所と比べて非常に少なく(数名〜十数名程度)、内定辞退者が出ると組織の採用計画が狂ってしまうため、採用側は「内定を出したら本当に入庁してくれるか(内定辞退しないか)」を異常なほど気にしています。

そんな中で、面接カードに「第2志望」や「併願の滑り止め」と書かれている受験生に対して、限られた貴重な内定枠を割り振るでしょうか? 答えは明白です。

私は実際に「第1志望」と記入し、面接本番でも「なぜ他の自治体や国家公務員ではなく、この県の警察事務が第1志望なのか」を熱量高く語ることで内定を掴み取りました。面接カードに書いた志望順位と、面接当日の発言に1ミリのブレも作らないことが大切です。

5. 面接カード作成で合格者が絶対にやっている「3つの鉄則」

面接カードの原稿が完成した後、清書して提出する直前に必ず確認してほしい「3つの仕上げテクニック」をお伝えします。

① 【鉄則1】第三者(キャリアセンター・予備校・現役公務員)による客観的添削

自分一人で書き上げた面接カードは、どれだけ完璧に見えても「独りよがりの文章」になっている可能性が非常に高いです。

  • 専門用語や自分にしかわからない略称が使われていないか?
  • 「なぜ警察事務なのか」のロジックにツッコミの隙(穴)がないか?
  • 読んでいて文章が頭にスッと入ってくるか?

必ず大学のキャリアセンターの職員、公務員予備校の講師、あるいは信頼できる第三者に面接カードを読んでもらい、容赦ないフィードバックを受けてください。他人の目が入ることで、初めて自分の文章の「穴」や「論理の跳躍」に気づくことができます。修正を3回以上繰り返し、磨き上げられた文章だけを清書に回してください。

② 【鉄則2】「読み手(おじさん面接官)」に配慮した圧倒的に見やすい文字と余白調整

警察の面接官を務めるのは、50代以上の警察幹部や警務部のベテラン職員たちです。彼らにとって、小さすぎる文字や、隙間なくびっしり詰め込まれた読みにくい文章は、苦痛以外の何物でもありません。

  • 文字の大きさ:小さすぎず、老眼の面接官でもハッキリ読める大きさを意識する。
  • 余白のバランス:スカスカ(全体の5割以下)は熱意不足に見え、ギッチリ(余白ゼロ)は読みにくい。「マス目や記入枠の8割〜9割」を綺麗な文字で埋めるのが黄金比率。
  • 改行と句読点:適度に改行を挟み、一文を長くしすぎない(一文は60文字以内が理想)。

パッと見の「読みやすさ」「美しい余白のバランス」は、それだけで「この受験生は相手の立場に立って配慮ができる優秀な子だな」という最高の第0次印象を生み出します。

③ 【鉄則3】提出前に必ず「両面コピー」を取り、面接本番まで肌身離さず暗記する

面接カードをポストに投函したり、受付に提出してしまえば終わりではありません。むしろ、そこからが本当のスタートです。

提出する前の面接カードは、必ずスマホで撮影するか、A4用紙に原寸大でコピーを取って手元に保管してください。

面接本番の1週間〜数日前、あなたがやるべき最高の面接対策は、想定質問集を丸暗記することではなく、「自分が提出した面接カードのコピーを1行ずつ読み込み、面接官がどこにツッコミを入れてくるかをシミュレーションすること」です。

自分の書いた一言一句に対して、「なぜ?」「具体的にどうやって?」「他の選択肢はなかったの?」と「なぜ」を5回繰り返す自問自答を行ってください。面接カードのコピーが擦り切れるまで読み込み、自分の言葉として完全に血肉化することが、面接当日の圧倒的な自信へと繋がります。

まとめ:完成度の高い面接カードは、本番のあなたを守る「最強の盾」になる

面接カードの作成は、単なる事務手続きや苦痛な作文作業ではありません。

それは、あなたがこれまでの人生を振り返り、自分の強みを再発見し、「自分はなぜ警察事務として生きていくのか」という覚悟を固めるための、極めて神聖で重要なプロセスです。

適当にAIに書かせた文章や、提出期限前日に慌ててでっち上げた面接カードは、面接本番の厳しい追及の中で必ずメッキが剥がれ落ちます。しかし、自分の原体験と向き合い、何度も推敲を重ね、第三者の厳しい目に晒して磨き上げた面接カードは、面接室という極限の緊張空間において、あなたを守り、合格へと導いてくれる「最強の盾であり武器」となります。

  • 面接カードは「第0次印象」を決める最重要書類であると認識する
  • 「なぜ警察官ではなく、県庁でもなく、警察事務なのか」の答えを一本の軸として通す
  • 警察実務(会計・広報・防犯・総務等)に直結する具体策やエピソードを盛り込む
  • 嘘や誇張は一切書かず、自分の言葉で丁寧に清書する
  • コピーを肌身離さず持ち歩き、面接官からのツッコミを完全にシミュレーションする

この記事で紹介したコツと実録体験を参考に、ぜひ面接官の心を一揺さぶり、「この子と一緒に働きたい!」と思わせる最高の面接カードを書き上げてください。

あなたが警察学校の門を潜り、プロの警察行政職員として地域社会の治安を裏から支える日が来ることを、心より応援しています。

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