【体験談】社会人の公務員試験勉強時間のリアル|1日1〜2時間から合格した方法

公務員試験

はじめに

「働きながら公務員試験に合格するなんて、一体どれくらい勉強すればいいんだろう」

社会人として受験を決意した時、僕が最初に感じたのは、まさにこの不安でした。学生のようにまとまった時間を確保できるわけではなく、仕事をしながらの受験勉強には、独特の難しさがあります。ネット上で情報を探しても、「1日5時間勉強しました」「休職して勉強に専念しました」といった、フルタイムで働く身にはとても真似できないような体験談ばかりが目につき、余計に不安を煽られたことを覚えています。周囲に相談できる相手も少なく、一人で悶々と情報を集めていた当時のことを、今でも鮮明に思い出します。

今回は、実際に僕が社会人として公務員試験に挑んだ際の、リアルな勉強時間の使い方について、できるだけ具体的にお伝えしていきます。1日1〜2時間という決して多くはない時間の中で、どうやって合格レベルまで実力を積み上げていったのか、当時の経験を振り返りながら紹介します。特別な才能や環境がなくても、働きながら合格を目指せるのだということを、この記事を通じてお伝えできればと思います。今まさに、限られた時間の中で不安を抱えながら勉強を続けている方にとって、少しでも励みになる内容をお届けできれば嬉しいです。

1. 社会人が公務員試験を受けるときの、最大の壁「時間」

① フルタイムで働きながらの受験、最初に感じた不安

社会人として公務員試験を目指すと決めた時、真っ先に頭をよぎったのは「時間が足りるのだろうか」という不安でした。

フルタイムで働いていると、平日は出勤前後や休憩時間を除けば、まとまった勉強時間を確保することは簡単ではありません。学生時代のように、授業の合間や放課後にじっくり机に向かえる環境とは、まったく違う状況からのスタートでした。「このペースで本当に間に合うのだろうか」という焦りを、受験勉強を始めた当初は常に抱えていたことを覚えています。仕事から帰って夕食を済ませると、あっという間に夜も更けてしまい、「今日ももう勉強する時間がない」と落ち込む日も、正直少なくありませんでした。

② 「まとまった時間」を求めすぎていたことに気づいた

最初の頃、僕は「週末にまとめて何時間も勉強すればいい」という考え方をしていました。

しかし実際にやってみると、平日にまったく勉強しない日が続くと、せっかく覚えた内容を忘れてしまったり、勉強の感覚を取り戻すのに時間がかかったりすることに気づきました。まとまった時間を確保することにこだわりすぎるのではなく、短時間でも毎日継続することのほうが、結果的に効率が良いのだと、試行錯誤する中で理解するようになっていきました。この気づきが、その後の勉強スタイルを大きく変えるきっかけになりました。週明けになるたびに、週末に覚えたはずの内容がすっかり抜け落ちていることに気づき、この「忘れる」という現実と向き合う中で、毎日の継続の大切さを痛感するようになっていったのです。振り返れば、この失敗があったからこそ、その後の学習方法を大きく見直すことができたのだと思います。

2. 実際の勉強時間:平日1〜2時間、週末は少し多め

① 本格的に始めたのは試験の3〜4ヶ月前から

僕が本格的に勉強を開始したのは、試験の3〜4ヶ月前からでした。

それ以前からまったく何もしていなかったわけではありませんが、本腰を入れて毎日机に向かうようになったのは、このタイミングからです。「もっと早くから始めるべきだったのでは」と不安に思う方もいるかもしれませんが、僕自身の経験から言えるのは、残された期間の中で、いかに継続して取り組めるかのほうが、開始時期の早さよりも重要だったということです。振り返ってみると、3〜4ヶ月という期間は、決して長すぎず短すぎない、集中力を保ちながら走り切るのにちょうど良い期間だったようにも思います。

② 平日のリアルなスケジュール

平日は、仕事を終えてから帰宅し、1〜2時間程度を勉強時間に充てていました。

疲れて帰ってきた日は、正直なところ、机に向かう気力が湧かないこともありました。それでも、「今日はやらない」という選択をしてしまうと、次の日もその次の日も続けてしまいそうな怖さがあったため、どんなに疲れていても、必ず机に向かうことだけは続けるというルールを、自分の中で決めていました。時間の長さよりも、机に向かう習慣そのものを絶やさないことを、何より大切にしていたと思います。帰宅後、着替える前にまず机に座るという小さなルーティンを作ることで、「勉強を始めるまでの心理的なハードル」を少しでも下げる工夫もしていました。

③ 週末にまとめて取り組んでいたこと

平日にできなかった分の復習や、まとまった時間が必要な過去問演習は、週末に少し多めの時間を確保して取り組むようにしていました。

平日は1〜2時間程度でしたが、週末は3〜4時間ほど時間を取り、平日にインプットした内容をアウトプットする演習に充てていました。この「平日は基礎固め、週末はまとめの演習」というリズムを作ることで、無理のないペースを保ちながら、着実に実力を積み上げていくことができたと感じています。週末にまとまった時間を確保する際も、一気に何時間もぶっ通しで勉強するのではなく、1時間ごとに小休憩を挟むようにして、集中力が切れないよう工夫していました。

3. 教材は絞る:1冊を何度も繰り返した理由

① あれこれ手を出さなかった理由

勉強を始めた当初、書店に並ぶたくさんの参考書や問題集を見て、「どれも良さそうだから、いくつか揃えたほうがいいのでは」と迷った時期がありました。

しかし、限られた勉強時間しか確保できない社会人受験生にとって、複数の教材に手を広げることは、かえって非効率だと気づきました。それぞれの教材で微妙に解説の切り口が異なるため、あれこれ手を出すと、知識が中途半端なまま散らばってしまうリスクがあります。そこで僕は、「これ」と決めた1冊だけを、繰り返し使い込むという方針に切り替えました。書店で何冊も立ち読みしながら比較検討した末に選んだ1冊でしたが、一度決めてからは、他の教材が気になっても、あえて目を向けないようにしていました。

② 繰り返すことで見えてきた自分の弱点

同じ1冊を何度も繰り返し解いていくと、最初は気づかなかった、自分自身の弱点や、理解が曖昧なままになっている分野が、はっきりと見えてくるようになりました。

1回目に解いた時は正解できていても、2回目、3回目と繰り返すうちに、実は理解が浅かったことに気づかされる問題が数多くありました。同じ教材を繰り返すことで、自分の理解度の変化を客観的に把握できるというのは、複数の教材に手を出していたら得られなかった気づきだったと思います。この繰り返しの過程を通じて、知識が少しずつ、しかし確実に定着していく感覚を得ることができました。3周目、4周目になると、以前は時間がかかっていた問題も、瞬時に解法が思い浮かぶようになり、この変化を実感できたことが、大きな自信につながっていきました。

4. やる気が出ない日、疲れている日の乗り切り方

① 「今日は1問だけ」を許可する

社会人として働きながら勉強を続けていると、当然、やる気が出ない日や、心身ともに疲れ切っている日もあります。

そんな時、僕が意識していたのは、「今日は1問だけでもいいから解く」というハードルの低いルールを自分に課すことでした。「今日は絶対に◯時間やらなければならない」という高い目標を掲げてしまうと、達成できなかった時の自己嫌悪が、かえってモチベーションを下げてしまいます。完璧を求めず、たった1問でも机に向かえたなら、それで十分だと自分に許可を出すことで、無理なく継続することができました。残業が長引いて帰宅が遅くなった日や、体調が優れない日には、机に向かうことさえ億劫に感じることもありましたが、そんな日ほど、このルールに救われていたと感じています。

② ゼロの日を作らないことの意味

「1問だけでもいい」というルールの本質は、「ゼロの日を作らない」ということそのものにあります。

たとえ1問しか解けなかった日でも、まったく机に向かわなかった日とは、まったく意味が違います。1問でも解いていれば、その日も「継続できた日」としてカウントすることができ、この積み重ねが、結果的に自信につながっていきました。完全に何もしない日が一日でもあると、そこから連鎖的に勉強習慣が崩れてしまうリスクがあることを、実体験として強く感じていたからこそ、このルールを徹底していました。実際、一度「今日はいいか」と休んでしまった時、翌日もその次の日も、なかなか勉強のリズムを取り戻せなかった経験があり、それ以来、どんな形であれ毎日続けることを、何よりも優先するようになりました。

5. 継続することの大切さを実感した瞬間

① 積み重ねが結果として見えてきたタイミング

勉強を始めた当初は、正直なところ、自分の実力が伸びているのかどうか、なかなか実感できませんでした。

しかし、3ヶ月ほど継続を続けたあたりから、模試や過去問演習での正答率が、目に見えて上がっていくのを実感するようになりました。毎日コツコツと積み重ねてきた1〜2時間という時間が、決して無駄ではなかったのだと、この時初めて確信を持つことができました。地味な継続が、ある時点から一気に結果として表れてくるという感覚は、実際に経験してみないと分からないものだったと思います。それまでは、「本当にこのやり方で合っているのだろうか」という不安がずっと付きまとっていましたが、この正答率の伸びを実感してからは、その不安が少しずつ自信へと変わっていったのを覚えています。

② 完璧な計画より続けられる仕組み

振り返ってみると、僕が合格できた一番の要因は、特別に優れた勉強法を実践していたからではなく、無理のない仕組みを作り、それを最後まで継続できたからだったのだと感じています。

最初から完璧な学習計画を立てようとするのではなく、「平日1〜2時間、週末は少し多め」「疲れている日は1問だけでもOK」という、自分にとって続けやすい仕組みを作ることを最優先にしていました。この柔軟さがあったからこそ、仕事と両立させながら、最後まで走り切ることができたのだと思います。完璧を目指して途中で挫折してしまうよりも、多少不格好でも、最後まで続けられる仕組みを作ることのほうが、結果的に合格への一番の近道だったのだと、今振り返って強く感じています。

7. 平日の時間を捻出するために工夫していたこと

① 通勤時間をすきま学習の時間に変える

限られた勉強時間をどう捻出するか考えた時、真っ先に目をつけたのが、通勤時間の活用でした。

電車の中では、一問一答形式の問題集や、スマートフォンのアプリを使って、暗記系の内容を繰り返しインプットするようにしていました。座れない日でも、片手で問題を確認できるコンパクトな教材を選ぶことで、「通勤時間=ちょっとした復習の時間」として定着させることができました。往復の通勤時間を合わせると、平日だけで1時間近くの学習時間を確保できていたことになり、この積み重ねは、思っていた以上に大きな効果があったと感じています。満員電車で参考書を広げるのが難しい日も、スマートフォンのアプリなら片手で操作できるため、天候や混雑状況に左右されずに続けられたことも、大きなメリットでした。

② 昼休みの数十分も惜しまず活用する

会社の昼休みも、貴重な学習時間の一つとして活用していました。

食事を早めに済ませ、残りの10〜15分程度を使って、その日の朝に間違えた問題を見直す時間に充てていました。短い時間ではありますが、「隙間時間を使い切る」という意識を持つこと自体が、限られた時間を最大限に活かすための第一歩だったのだと、振り返って感じています。こうした細切れの時間を積み重ねることで、平日の実質的な学習時間は、机に向かっていた1〜2時間よりも、実はもう少し多かったのではないかと思います。周囲の同僚がスマートフォンを眺めながら休憩している中で、一人黙々と問題集を開いているのは、最初は少し気恥ずかしさもありましたが、慣れてくると、この時間が一日の中で一番集中できる貴重な時間になっていきました。

8. 体調管理も勉強の一部と考えるようになった理由

① 無理をして体調を崩した苦い経験

受験勉強を始めて間もない頃、少しでも多く勉強しようと、睡眠時間を削って机に向かっていた時期がありました。

しかしその結果、体調を崩してしまい、数日間まともに勉強できなくなるという、本末転倒な事態を経験しました。この経験から、「無理な詰め込みは、長期的に見ればかえって非効率」なのだと痛感するようになりました。それ以降は、睡眠時間だけは削らないと決め、勉強時間を確保するための工夫は、あくまで生活リズムを崩さない範囲で行うことを徹底するようになりました。体調を崩して寝込んでいた数日間、参考書を開くことすらできなかった悔しさは、今でもはっきりと覚えています。

② 適度な休息を、罪悪感なく取り入れる

体調を崩した経験を経てからは、疲れを感じた時には、罪悪感を持たずに休息を取ることも、意識的に大切にするようになりました。

「休んでしまったら勉強が遅れる」という焦りは、社会人受験生であれば誰もが感じるものだと思います。しかし、無理を重ねて体調を崩してしまえば、結果的にもっと多くの時間を失うことになります。継続するためには、適度な休息もまた、勉強の一部として組み込んでおく必要があるのだと、この記事を通じて伝えておきたいと思います。休息を取ることへの罪悪感を手放してからは、かえって勉強に向き合う集中力が高まり、結果的に効率よく学習を進められるようになったと感じています。

9. これから社会人受験を考えている方へ

これから社会人として公務員試験に挑戦しようと考えている方に伝えたいのは、「まとまった時間が取れないから無理だ」と諦める必要はまったくないということです。今、時間のなさに不安を感じているとしても、その不安は決してあなただけのものではありません。

僕自身、1日1〜2時間という、決して多いとは言えない時間の中で、3〜4ヶ月という期間をかけて、着実に合格レベルまで実力を積み上げることができました。大切なのは、勉強時間の長さよりも、「毎日少しでもいいから続ける」という継続の姿勢です。仕事を続けながらの受験は、決して楽な道ではありませんが、正しい方向で継続さえできれば、必ず結果はついてくると、自分自身の経験を通じて自信を持って伝えられます。

やる気が出ない日があっても、疲れている日があっても、それは決して特別なことではありません。そんな時こそ、「今日は1問だけ」という低いハードルを自分に許可し、ゼロの日を作らないことを意識してみてください。この小さな積み重ねが、数ヶ月後には、確かな実力として結果に表れてくるはずです。

まとめ:時間の長さより「継続」が合格へのカギ

社会人として働きながらの公務員試験対策は、決して楽なものではありません。それでも、1日1〜2時間という限られた時間の中でも、継続さえできれば、着実に合格レベルまで実力を伸ばすことは可能だと、実体験を通じて強く感じています。日々の忙しさに追われる中でも、諦めずに続けたことが、今の自分につながっているのだと、あらためて実感しています。

1冊の教材を繰り返し使い込むこと、週末に少し多めの時間を確保すること、そしてやる気が出ない日でも「1問だけ」でいいから続けること。これらはどれも特別なテクニックではなく、誰にでも実践できる、地道な工夫です。

これから社会人受験に挑む方は、完璧な勉強計画を立てることよりも、まずは「継続できる仕組み」を作ることを優先してみてください。焦らず、自分のペースで、一歩ずつ積み重ねていけば、きっと結果はついてくるはずです。この記事が、限られた時間の中で奮闘するすべての受験生にとって、少しでも力になれば幸いです。

振り返ってみると、受験勉強を続けていた3〜4ヶ月間は、決して楽な期間ではありませんでした。それでも、「今日も1問だけでも解けた」という小さな達成感の積み重ねが、最終的には大きな自信となって、本番の試験にも落ち着いて臨むことができたのだと感じています。この記事を読んでくださっている方の中にも、限られた時間の中で不安を抱えながら勉強を続けている方がいるかもしれません。そんな方にこそ、「まとまった時間がなくても、続けさえすれば道は開ける」ということを、実体験を通じて伝えられたら嬉しく思います。

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