
「公務員試験の面接では、何を聞かれるんだろう」

「想定外の質問をされたらどうしよう」

「うまく話せなかったら落ちるのではないか」
筆記試験よりも、面接の方が苦手という人は多いと思います。
実際、筆記試験は勉強すればある程度対策できます。
一方で面接は、どれだけ準備しても本番で何を聞かれるかわかりません。
僕自身も面接はかなり苦手でした。
特に社会人経験が少なかった頃は、「何か立派なことを言わなければいけない」と思い込んでいました。
志望動機は完璧に。
自己PRは他の受験者よりすごい内容を。
質問には一切詰まらず答える。
そんな面接を目指していました。
しかし、実際に複数の公務員試験を受ける中で、少しずつ考え方が変わりました。
僕はこれまで、警察事務と市役所の公務員試験に合格しています。
併願先も含めると、合計で4つの公務員試験に合格しました。
もちろん、すべての試験に合格したわけではありません。
不合格だった試験もあります。
そして振り返ってみると、面接でうまくいかなかった時には共通点がありました。
それは、「良く見せようとしすぎていたこと」です。
逆に、合格した面接では、不思議なくらい自然に話せていました。
もちろん緊張はしています。
手が震えることもありましたし、面接会場に向かう時は毎回不安でした。
それでも、「完璧に答えなければ」という気持ちを少し手放し、面接官と会話することを意識した時の方が、結果は良かったです。
この記事では、僕自身の公務員試験の経験をもとに、
- 公務員の面接官が実際に見ていると感じたポイント
- 実際に聞かれた定番質問
- それぞれの質問にどう答えていたか
- 志望先の情報をどう集めていたか
- 希望しない部署について聞かれた時の考え方
- 想定外の質問で詰まった時の対処法
- 面接で失敗した経験から学んだこと
をまとめます。
あくまで僕自身の経験談なので、すべての自治体や官公庁に当てはまるわけではありません。
ただ、これから公務員試験を受ける方にとって、「面接で何を意識すればいいのか」を考える参考にはなると思います。
特に、面接が苦手な人。
緊張すると頭が真っ白になる人。
模範解答を丸暗記しようとしている人には、ぜひ読んでほしいです。
僕が実際に聞かれた質問一覧と、面接官が見ているポイント
ここからは、僕自身が公務員試験の面接で聞かれた、または聞かれる可能性が高いと感じた質問について紹介します。
質問ごとに、面接官がどこを見ていると感じたか、どう答えるとよかったかを一覧表にしました。詳しい回答例や体験談は、表のあとにカテゴリ別にまとめています。
| 質問 | 聞かれる意図・面接官が見ているポイント | 答え方のコツ |
|---|---|---|
| 「なぜ民間ではなく公務員なのか?」 (社会人経験者は「なぜ今の仕事を続けず、公務員になりたいのか」) | 「安定していればどこでもいいのでは?」と思われないか。自分がどんな仕事をしたいのか | 「安定しているから」だけで終わらせない。なぜ民間ではなく行政なのかを考えておく |
| 「なぜ、うちの自治体なのか?」 | 「地域に貢献したい」のような、どの自治体でも言える志望動機になっていないか | 自治体のことを調べ、説明会やセミナーで実際に見たこと・感じたことを自分の言葉で話す |
| 「やりたくない部署・関心のない部署に配属されたらどうする?」 | 希望以外の仕事を任されても働けるか | 「希望が叶わない=仕事をしない、ではない」という姿勢を伝える。無理に「どんな仕事でも絶対に楽しくできます!」と言う必要はない |
| 「最近気になった地域のニュースや課題は?」 | 志望自治体への関心。地域のことを普段から考えているか | ニュース+自分の考えをセットで準備する。完璧な政策提案までは求められていない |
| 「あなたの長所と短所は?」 | 自分自身を客観的に見られているか | 短所を隠さず、その短所にどう向き合い、改善のために何をしているかまで話す |
| 「これまでに失敗した経験はありますか?」 | ミスをした後どう対応したのか、同じ失敗を繰り返さないために何をしたのか | 失敗を大きく見せるより、そこから何を学んだか。ミスを隠さないこと、再発防止を考えることを伝える |
| 「なぜ前職を辞めたのか」 (社会人経験者) | 「うちに入っても同じ理由で辞めるのでは?」という不安がないか | 前職の悪口を言わず、次の環境で挑戦したいこと・これまでの経験の活かし方へ話を持っていく |
| 「あなたはストレス耐性がありますか?」 (直接聞かれる場合もある) | ストレスがかかった時にどう対応する人なのか。質問への答え方や面接中の態度からも見られている | 完璧に話そうとせず、緊張している状態でも会話を続ける |
| 深掘りの質問 「具体的にはどういうことですか?」「あなた自身は何をしたのですか?」「その経験から何を学びましたか?」 | 話を盛っていないか。自分の言葉で話しているか | 自分が実際に経験したことしか話さない |
| 想定外の質問 | わからない質問に対してどう対応するか | 焦って答えず、「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と伝えてから答える |
この一覧は「暗記用」ではなく「整理用」に使う
大切なのは、回答を丸暗記しないことです。
同じ質問でも、
「なぜ?」
「具体的には?」
「他には?」
と深掘りされる可能性があります。
そのため、文章を覚えるのではなく、
自分の考えを整理しておく
ことをおすすめします。
面接対策というと、
「想定質問100個」
のようなものをすべて暗記しようとする人もいると思います。
僕も最初はそうでした。
しかし、途中から、
質問を覚えるより、自分について整理した方がいい
と感じるようになりました。
なぜなら、質問の聞き方は無限にあるからです。
「志望動機を教えてください」
「なぜ公務員ですか?」
「なぜ民間ではなく行政ですか?」
「なぜこの自治体ですか?」
すべて似ていますが、少しずつ違います。
文章を丸暗記していると、聞かれ方が変わっただけで焦ります。
だから僕は、質問ごとに答えを暗記するのではなく、
自分の経験を整理する
ことを意識しました。
インターネットには、公務員試験の模範解答がたくさんあります。
もちろん参考にするのは良いと思います。
僕自身も見ていました。
ただ、そのまま覚えるのはおすすめしません。
なぜなら、面接官も多くの受験者を見ています。
あまりにも整いすぎた回答は、
「暗記してきたのかな」
と思われる可能性があります。
そして何より、自分の言葉ではないので深掘りに弱くなります。
例えば、
「住民に寄り添い、地域社会の発展に貢献したいと考えています」
という文章。
きれいですが、
「なぜそう思ったのですか?」
と聞かれたら困る場合があります。
だから、
模範解答は構成だけ参考にする
くらいが良いと思います。
志望動機系の質問|「なぜ公務員?」「なぜうち?」は深掘りまで準備しておく
志望動機に関する質問は、聞き方が少しずつ違うものがいくつもあります。
「なぜ民間ではなく公務員なのか?」
これは非常によく聞かれる質問です。
特に社会人経験者の場合は、
「なぜ今の仕事を続けず、公務員になりたいのか」
という形で聞かれることもあります。
この質問で重要なのは、
「安定しているから」だけで終わらせないこと
だと思います。
もちろん、安定性を魅力に感じること自体は悪いことではありません。
僕自身も、公務員という仕事の安定性を魅力に感じたことはあります。
ただ、それだけを志望動機にすると、
「安定していればどこでもいいのでは?」
と思われる可能性があります。
僕は、
「自分がどんな仕事をしたいのか」
「なぜ民間ではなく行政なのか」
を考えるようにしていました。
「なぜ、うちの自治体なのか?」
これも重要な質問です。
公務員になりたい理由だけでは足りません。
例えば、
「地域に貢献したいです」
という志望動機。
これは間違っていません。
しかし、どの自治体でも言えてしまいます。
面接官からすると、
「では、なぜうちなの?」
となります。
そこで重要になるのが、その自治体について調べることです。
僕は面接前に、
- 自治体のホームページ
- 広報誌
- 市長の発信
- 市長の講演
- 総合計画
- 重点施策
- 地域ニュース
- 職員採用説明会
- 採用情報
などを確認していました。
すべて暗記する必要はありません。
自分が興味を持ったものを見つけることが大切です。
特におすすめなのは、職員採用説明会やセミナーに参加することです。
説明会やセミナーで見たことは、そのまま自分の言葉になる
僕自身、志望先のセミナーに実際に参加しました。
そこで職員の方の話を聞きました。
仕事内容だけではありません。
職員同士の雰囲気。
話し方。
質問への対応。
会場の空気感。
こうした部分も見ていました。
ホームページを見るだけではわからないことがあります。
実際に職員の方と話してみると、
「この組織はこういう雰囲気なのかもしれない」
という感覚が掴めます。
もちろん、一度の説明会だけで組織のすべてがわかるわけではありません。
ただ、面接対策としても非常に役立ちました。
なぜなら、
実際に見たことや感じたことは、自分の言葉で話せるから
です。
「ホームページを見て魅力を感じました」
よりも、
「採用説明会に参加した際、職員の方が○○について話されており、その姿を見て……」
と話した方が、自分自身の経験になります。
面接でも話しやすいです。
問い合わせへの対応からも、組織の雰囲気が見えた
僕は、必要なことがあれば実際に問い合わせをすることもありました。
もちろん、面接対策のためだけに意味のない問い合わせをするのはおすすめしません。
ただ、採用情報などで本当に確認したいことがあれば問い合わせる。
すると、その対応からも組織の雰囲気を感じることがあります。
メールの文章。
電話対応。
質問への答え方。
もちろん、一人の対応だけで組織全体を判断することはできません。
しかし、
「実際に自分が接点を持った経験」
として、志望先を理解する材料になります。
僕はこうした経験から、
組織によって本当に雰囲気が違うと感じました。
だからこそ、面接でも同じ話し方をすべての自治体に使い回すのではなく、
その組織に合わせて志望動機を考える
ようにしていました。
「最近気になった地域のニュースや課題は?」
これは志望自治体への関心を確認する質問です。
僕はこの質問に備えて、
志望自治体のホームページだけではなく、
広報誌や地域ニュースも確認していました。
特に見ていたのは、
- 人口問題
- 少子高齢化
- 子育て支援
- 地域交通
- 防災
- 空き家問題
- 地域活性化
- DX
- 観光
などです。
ただし、単純にニュースを覚えるだけでは足りません。
面接では、
「あなたはどう思いますか?」
と聞かれる可能性があります。
そこで、
ニュース+自分の考え
までセットで考えておく必要があります。
僕が面接で話した「交通空白」の問題
僕自身、面接で地域格差や交通の問題について話したことがあります。
特に、
交通空白
について興味を持っていました。
都市部では公共交通機関が充実している一方で、地方や郊外では車がないと生活が難しい地域があります。
高齢化が進む中で、
「免許を返納した後、どうやって生活するのか」
という問題は大きいと感じました。
僕はこのテーマについて、
単純にニュースの内容を説明するだけではなく、
「今後さらに高齢化が進む中で、行政として考える必要があるのではないか」
という自分の考えを話しました。
専門的な政策提案までできる必要はないと思います。
面接官も、受験者に完璧な政策を求めているわけではないでしょう。
重要なのは、
地域のことを普段から考えているか
だと思います。
志望動機は「流れ」だけ覚えて、その場で話す
以前は、
志望動機を完全に暗記していました。
自己PRも暗記。
長所短所も暗記。
想定質問への回答も暗記。
しかし、本番で一部を忘れると、
そこからすべて崩れます。
「次の文章なんだっけ?」
となるからです。
だから途中から、
キーワードだけ覚える
ようにしました。
例えば志望動機なら、
- なぜ公務員
- なぜこの自治体
- 自分の経験
- 入職後にやりたいこと
という流れだけ覚える。
あとはその場で話す。
この方が自然でした。
配属・組織への姿勢を見る質問|「希望通りでなくても働けるか」
志望動機と並んで、公務員試験らしいと感じたのが、組織の中でどう働くかを確かめる質問です。
僕が公務員試験を受ける中で感じたのは、民間企業の面接とは少し違う評価軸があるということです。
民間企業では、
「どれだけ売上に貢献できるか」
「どんなスキルを持っているか」
「競争の中で成果を出せるか」
といった部分が強く評価される企業もあります。
一方、公務員の場合はもちろん職種にもよりますが、個人の突出した能力だけでは仕事が完結しません。
住民対応。
関係部署との調整。
上司への報告。
前任者からの引き継ぎ。
複数人での業務。
こうした仕事が多いため、組織の中で安定して働けるかという部分は見られていると感じました。
僕自身、面接で派手な自己PRをしたわけではありません。
「自分は誰よりも優秀です」
「必ず大きな成果を出します」
といったアピールもしていません。
むしろ、控えめなくらいだったと思います。
ただ、意識していたのは、
「この人なら普通に職場で働いていけそうだと思ってもらうこと」
でした。
これは決して、「自分らしさを消す」という意味ではありません。
個性をなくして、面接官に合わせるということでもありません。
ただ、公務員という組織で働く以上、
「自分のやりたいことだけをやりたい」
「希望以外の仕事はしたくない」
「組織のルールより自分の考えを優先したい」
という印象を与えるのは、あまり良くないと思っていました。
「やりたくない部署・関心のない部署に配属されたらどうする?」
これは公務員試験らしい質問だと思います。
なぜなら、公務員は必ずしも希望通りの部署に配属されるとは限らないからです。
むしろ、希望通りにならない可能性も十分あります。
僕自身も面接では、
「○○の仕事に興味があります」
と伝えていました。
しかし、実際に配属された部署は違いました。
というより、僕の場合は希望した部署に配属されたことはありませんでした。
最初は少し驚きました。
面接であれだけ志望部署について話したのに、
「結局違う部署なんだ」
と思ったこともあります。
しかし、実際に働いてみると、公務員の仕事は組織全体で成り立っています。
希望する仕事だけを選べるわけではありません。
だから面接でも、
「希望以外の仕事を任されても働けるか」
を確認しているのだと思います。
希望部署に配属されなかった僕が考える答え方
この質問で、
「希望の部署に配属されなかったら困ります」
「興味がないのでやる気が出ないと思います」
と答える人は少ないと思います。
しかし、無理に、
「どんな仕事でも絶対に楽しくできます!」
と言う必要もないと思います。
僕なら、
「まずは配属された部署で必要な知識を身につけ、任された業務に責任を持って取り組みます。その上で経験を積みながら、自分にできることを広げていきたいです」
という方向で答えます。
重要なのは、
希望が叶わない=仕事をしない、ではない
という姿勢を伝えることです。
僕自身、実際に希望とは違う仕事を経験してきました。
興味のある仕事ばかりではありませんでした。
それでも、その仕事の中で学べることはありました。
だからこそ面接でも、
「希望する仕事だけをやりたい人」
と思われないようにすることは大切だと思います。
経歴・社会人経験系の質問|「また辞めないか」「盛っていないか」
職歴がある人や、自分の経験を話す質問では、話の中身そのものより「その経験をどう捉えているか」を見られていると感じました。
「なぜ前職を辞めたのですか?」
特に社会人経験者の場合、
「なぜ前職を辞めたのか」
「また辞めないか」
という部分は見られていると感じました。
僕自身、公務員試験を受ける際には職歴がありました。
そのため、前職について質問されることもありました。
この時に重要だと感じたのは、前職の悪口を言わないことです。
たとえ本当に嫌な職場だったとしても、
「あの上司が最悪だった」
「人間関係がひどかった」
「給料が安かった」
といった回答だけでは、面接官に不安を与える可能性があります。
なぜなら面接官からすると、
「うちに入っても同じ理由で辞めるのでは?」
と思う可能性があるからです。
僕は退職理由を聞かれた時も、できるだけ前向きな方向に話を持っていくようにしていました。
過去の職場への不満を語るのではなく、
「次の環境ではこういう仕事に挑戦したい」
「これまでの経験をこう活かしたい」
という方向です。
面接は愚痴を聞いてもらう場所ではありません。
そこを意識するだけでも印象は変わると思います。
「これまでに失敗した経験はありますか?」
この質問も、公務員試験では聞かれる可能性があります。
僕自身、失敗談を話す時に意識していたのは、
失敗を大きく見せることではなく、
そこから何を学んだか
です。
例えば、
「仕事でミスをしました」
だけでは終わりません。
面接官が知りたいのは、
「ミスをした後、どう対応したのか」
「同じ失敗を繰り返さないために何をしたのか」
という部分だと思います。
僕自身も仕事でミスをした経験があります。
その時は当然落ち込みました。
「自分は向いていないのではないか」
と思ったこともあります。
しかし、仕事をしていればミスを完全になくすことは難しいです。
重要なのは、
ミスを隠さないこと
そして、
再発防止を考えること
だと思います。
こうした経験を話せると、回答に現実味が出ます。
自己PRや「困難を乗り越えた経験」は、盛らずに話す
僕が面接で意識していたのは、
派手な回答よりも、誠実な回答
です。
例えば自己PRでも、
「私は学生時代に全国大会で優勝しました」
のような特別な実績がなくても、
「任された仕事を最後までやり切った」
「周囲と協力して問題を解決した」
「苦手なことでも改善する努力をした」
といった経験を、自分の言葉で話せれば十分だと思います。
実際、僕自身も面接で特別なエピソードばかりを話していたわけではありません。
むしろ、自分が経験したことをそのまま話していました。
ここで重要なのは、話を盛らないことだと思います。
面接ではどうしても、
「もっとすごいことを言わなければ」
と思ってしまいます。
しかし、話を盛ると深掘りされた時に苦しくなります。
面接官から、
「具体的にはどういうことですか?」
「あなた自身は何をしたのですか?」
「その経験から何を学びましたか?」
と聞かれた時、作った話はどんどん苦しくなります。
だから僕は、
自分が実際に経験したことしか話さない
ようにしていました。
その方が、深掘りされても答えやすいからです。
経験の引き出しは、時系列で整理しておく
僕がやっていたのは、
学生時代。
前職。
現在。
というように、自分の人生を振り返ることです。
そして、
- 頑張ったこと
- 失敗したこと
- 嬉しかったこと
- 苦労したこと
- 人間関係で学んだこと
- 自分の強みが出た経験
- 自分の弱さが出た経験
を考えました。
これをやっておくと、いろいろな質問に対応しやすくなります。
例えば、
「困難を乗り越えた経験」
と聞かれても、
「学生時代の経験」
「仕事の経験」
など複数の選択肢を持てます。
面接では、一つのエピソードしか持っていないと、何度も同じ話をすることになります。
だから、
自分の経験の引き出しを増やしておく
ことは大切です。
面接対策では、
自分自身について考える時間
が重要です。
- なぜ公務員になりたいのか
- なぜこの自治体なのか
- 自分の強みは何か
- 苦手なことは何か
- 失敗した経験
- 成功した経験
- 困難を乗り越えた経験
これらを一度紙に書き出すだけでも違います。
人柄・ストレス耐性を見る質問|答え方や面接中の態度も見られている
「あなたの長所と短所は?」
これは非常に定番ですが、意外と難しい質問です。
特に短所は悩みます。
「短所を正直に言ったら評価が下がるのではないか」
と思うからです。
しかし、短所がない人はいません。
僕が意識していたのは、
短所そのものより、その短所にどう向き合っているか
です。
例えば、
「慎重すぎる」
という短所がある場合。
それだけで終わると、
「仕事が遅い人なのかな」
と思われる可能性があります。
そこで、
「慎重になりすぎて判断に時間がかかることがあるため、期限から逆算して優先順位を決めることを意識しています」
というように、改善のために行っていることまで話します。
短所を隠す必要はありません。
むしろ、
自分自身を客観的に見られているか
の方が重要だと思います。
「ストレス耐性はありますか?」
公務員の仕事は、必ずしも穏やかな仕事ばかりではありません。
住民対応。
電話対応。
クレーム対応。
締切に追われる事務。
議会対応。
災害対応。
部署間の調整。
業務によっては精神的な負荷がかかることもあります。
だからこそ面接では、
「ストレスがかかった時にどう対応する人なのか」
も見られていると感じました。
もちろん、直接、
「あなたはストレス耐性がありますか?」
と聞かれる場合もあります。
しかし、質問への答え方や面接中の態度からも、ある程度見られているのではないかと思います。
面接中の会話そのものが、コミュニケーション能力の答えになる
僕はもともと、面接で緊張するタイプです。
面接会場に入る前は、
「忘れたらどうしよう」
「質問に答えられなかったらどうしよう」
と考えていました。
そして以前は、質問を聞いた瞬間に、
「正解を答えなければ」
と思っていました。
これが失敗の原因だったと思います。
質問を最後まで聞く前から回答を考える。
想定していた質問と違うと焦る。
暗記した文章を思い出そうとする。
結果として、会話が不自然になる。
そこで途中から、
「面接官と普通に話す」
ということを意識するようになりました。
もちろん、友達と話すようにラフにするという意味ではありません。
最低限の敬語やマナーは必要です。
ただ、完璧な文章を話そうとしすぎない。
質問をしっかり聞く。
少し考えてから答える。
相手の表情を見る。
このくらいの感覚です。
その方が、結果的に自分の言葉で話せました。
緊張していることは隠さなくてもいい
僕は以前、
「緊張していると思われたら不利だ」
と思っていました。
しかし実際には、面接官も受験者が緊張していることはわかっています。
特に若い受験者や、第一志望の試験であれば緊張するのは普通です。
だから、
緊張しないことを目指す必要はない
と思います。
僕も合格した面接で緊張していました。
声が少し震えたこともあります。
それでも合格しています。
重要なのは、
緊張している状態でも会話を続けられるか
だと思います。
完璧に話せなくてもいい。
少し詰まってもいい。
言い直してもいい。
面接官との会話が成立していれば、それだけで十分な場合もあります。
想定外の質問で頭が真っ白になったとき
面接で一番怖いのは、
頭が真っ白になること
だと思います。
僕も経験があります。
質問を聞いた瞬間、
「え、何を答えればいいんだ?」
となる。
そして焦る。
何か言わなければと思う。
結果、適当なことを言ってしまう。
僕はこのパターンで失敗したことがあります。
「少し考える時間をいただけますか」と言っていい
これは僕がもっと早く知っておけばよかったと思ったことです。
質問に答えられない時、
無理にすぐ答える必要はありません。
例えば、
「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」
と伝える。
数秒考える。
それから答える。
これだけです。
以前の僕は、沈黙が怖かったです。
「早く答えなければ」
と思っていました。
しかし、面接官からすると、数秒考えることよりも、
焦って意味のわからない回答をする方が問題かもしれません。
焦って適当に答えてしまい、不合格だった面接
実際、僕は過去の面接で、
想定していなかった質問をされて焦ったことがあります。
質問を理解する前に、
「何か答えなければ」
と思ってしまいました。
結果として、自分でもよくわからない回答になりました。
面接が終わった後、
「なんであんなことを言ったんだろう」
とかなり後悔しました。
その試験は結果的に不合格でした。
もちろん、不合格の理由がその回答だけだったのかはわかりません。
ただ、少なくとも自分としては、
焦って答えるより、一度考えればよかった
と感じています。
それ以降、想定外の質問が来た時は、
すぐに答えなければいけないという考えをやめました。
面接官は「わからない質問への対応」も見ている
面接官は毎年、多くの受験者を見ています。
そのため、受験者が緊張していることも理解しているはずです。
少し言葉に詰まった。
一度言い直した。
考える時間を取った。
これだけで即座に不合格になるとは考えにくいです。
むしろ、
わからない質問に対してどう対応するか
も見られている可能性があります。
仕事でも同じです。
すべての質問に即答できるわけではありません。
わからないことがあれば確認する。
調べる。
考える。
そうした対応も必要です。
だから、面接でも、
「少し考えさせてください」
と言える余裕を持っておくと楽になります。
すべての質問を予測することはできません。
だから、
「わからない質問が来た時どうするか」
を決めておく方が重要です。
僕なら、
「少し考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」
と伝える。
これだけでも安心材料になります。
声に出す練習で、詰まりやすいところを先に知っておく
頭の中で考えているだけでは、面接は上達しません。
実際に声に出すと、
「思ったより言葉が出てこない」
ということがよくあります。
僕もそうでした。
文章で書くと完璧なのに、話そうとすると詰まる。
これは当然です。
書き言葉と話し言葉は違います。
だから僕は、
スマホの録音機能を使ったり、一人で声に出したりしていました。
最初はかなり恥ずかしいです。
しかし、何度かやると、
「この言い方は自分らしくない」
「この文章は長すぎる」
と気づきます。
面接で話す文章は、少し短いくらいがちょうどいいです。
面接官の視点で見た合否の分かれ目
公務員試験の面接というと、
「志望動機の完成度」
「自己PRのすごさ」
「学生時代に頑張ったこと」
ばかりが重要だと思われがちです。
もちろん、これらも大切です。
ただ、僕自身が複数の面接を経験して感じたのは、面接官は回答内容だけを見ているわけではないということです。
むしろ、
「この人と一緒に働くイメージができるか」
という部分を見られているように感じました。
どれだけ立派なことを言っていても、会話が噛み合わない。
質問に対して答えがずれている。
態度が極端に横柄。
組織への不満ばかり話す。
こういった場合は、どれだけ経歴が良くても評価されにくいのではないかと思います。
逆に、特別な実績がなくても、
「素直そう」
「真面目そう」
「普通にコミュニケーションが取れる」
「長く働いてくれそう」
と感じてもらえることが、公務員の面接では大切なのではないかと感じています。
合格した面接は「試験」より「会話」に近かった
複数回面接を経験して感じたのは、
自分らしく話せた面接の方が結果が良かった
ということです。
もちろん、これは僕自身の場合です。
必ずしもすべての人に当てはまるとは限りません。
ただ、僕の場合、
「完璧に見せよう」
と思っていた面接は、終わった後に疲れました。
そして、
「なんか自分らしくなかったな」
という感覚が残りました。
一方、合格した面接では、
面接官との会話が比較的自然でした。
質問に対して答える。
さらに質問される。
また答える。
この繰り返しです。
もちろん緊張していました。
しかし、
「試験を受けている」というより「話をしている」
感覚に近かったです。
面接は、文章を読む試験ではありません。
会話です。
もちろん準備は必要です。
しかし、準備しすぎて文章を完全に暗記すると、不自然になることがあります。
質問の意図を考える。
自分の経験から答える。
必要なら少し考える。
このくらいの方が、僕は自然に話せました。
面接官との相性や手応えと、結果は一致しない
これは正直、あると思います。
同じ自分が受けても、面接官によって話しやすさは変わります。
笑顔が多い面接官。
淡々としている面接官。
深掘りする面接官。
圧迫気味の面接官。
いろいろいます。
だから、
「今日の面接官が怖かったから落ちた」
「笑ってくれたから受かった」
と単純に判断することはできません。
面接官の表情だけで結果を予測するのは難しいです。
僕も、
「これは絶対にダメだった」
と思った試験に受かったことがあります。
逆に、
「かなりうまく話せた」
と思ったのに落ちたこともあります。
だから面接が終わった後は、
結果を考えすぎない
ことも大切だと思います。
また、複数回面接を経験する中で、途中からやめたことがあります。
それは、
完璧な面接を目指すこと
です。
他の受験者と比べるのをやめた
面接会場に行くと、
「この人すごそう」
と思う人がいます。
高学歴そうな人。
話し方が上手そうな人。
面接慣れしていそうな人。
僕も待合室で、
「自分より優秀そうだな」
と思っていました。
しかし、比較しても意味がありません。
面接では、自分の順番が来たら自分の話をするだけです。
他の受験者の経歴を気にしても、自分の回答は良くなりません。
だから途中から、
他人のことを考えない
ようにしました。
面接前は、自分のメモを見る。
深呼吸する。
それだけです。
「落ちたら終わり」と考えるのをやめた
第一志望の試験ほど、
「絶対に受からなければ」
という気持ちが強くなります。
僕もそうでした。
しかし、その気持ちが強すぎると緊張します。
「絶対に失敗できない」
と思えば思うほど、自然に話せなくなります。
そこで僕は、
「落ちたら次を受ければいい」
くらいに考えるようにしていました。
もちろん、本気で受けています。
適当に受けるという意味ではありません。
ただ、
「この試験に落ちたら人生が終わる」
と思わない。
それだけで少し楽になります。
実際、公務員試験は自治体によって時期も異なります。
一つの試験が終わっても、次があります。
併願することで精神的な余裕も生まれました。
面接官は「これから一緒に働くかもしれない人」
公務員試験の面接を受ける前は、
「何を答えれば正解なのか」
ばかり考えていました。
しかし、複数の試験を受ける中で、
面接に絶対的な模範解答はない
と感じるようになりました。
同じ質問でも、受験者によって経験は違います。
志望理由も違います。
だからこそ、誰かの模範解答をそのまま覚えるより、
自分自身の経験を整理すること
が重要だと思います。
僕自身、警察事務と市役所を含め、複数の公務員試験を受けてきました。
合格した試験もあれば、不合格だった試験もあります。
その中で感じたのは、
完璧に話せた面接が必ず合格するわけではない
ということです。
少し詰まった。
言い直した。
想定外の質問があった。
それでも合格することはあります。
逆に、すべてスムーズに答えられたと思っても、不合格になることもあります。
だから、
「一度詰まったから終わった」
「言い間違えたから落ちた」
と必要以上に気にする必要はないと思います。
僕自身、自然体で話せた面接の方が結果は良かったです。
緊張していてもいい。
少し考えてもいい。
完璧な言葉が出てこなくてもいい。
大切なのは、
質問をしっかり聞き、自分の言葉で誠実に答えること
だと思います。
そしてもう一つ。
公務員の面接では、
「自分がどれだけすごいか」
だけではなく、
「この人と一緒に働けそうか」
という視点も意識してみてください。
派手な実績がなくても構いません。
完璧な自己PRがなくても大丈夫です。
任されたことに取り組む姿勢。
周囲と協力する姿勢。
わからないことを学ぼうとする姿勢。
長く働きたいという意思。
こうしたものも、十分にアピールになります。
面接は怖いです。
僕も何度受けても慣れませんでした。
それでも、面接官を「自分を落とす敵」だと思うより、
「これから一緒に働く可能性がある人と話す場」
くらいに考えた方が、少し気持ちが楽になりました。
模範解答を完璧に覚えるより、自分の経験を振り返る。
想定外の質問が来ても、焦って答えない。
少し考えてから、自分の言葉で話す。
これから公務員試験の面接を受ける方は、ぜひこの3つを意識してみてください。
緊張しても大丈夫です。
完璧に話せなくても大丈夫です。
面接官と「対話する」という感覚で、自分の言葉を伝えてみてください。
皆さんが納得できる形で面接を終えられることを願っています。


