はじめに
「公務員の給料っていくらもらえるの?」
という疑問に、元給与事務担当者が号給・級の仕組みや地域手当、ボーナスまで含めてリアルに解説します。
1. 公務員の給与が決まる仕組み(俸給表・給料表と号給)
① 毎年一定額上がっていく「定期昇給」の現実
公務員の給与は、俸給表(給料表)に基づき、勤続年数に応じて「号給」が上がっていく仕組みになっています。
大きな昇進がなくても、毎年一定額ずつ給与が上がっていくのが特徴で、急激な増加はない代わりに、緩やかで着実な伸びが見込めます。
年によって差はありますが、僕は何もしなくても毎年4月1日に2,000~4,000円くらい基本給が上がっていました。
② 地域手当で「勤務地によって年収が数十万変わる」理由
物価や生活コストの違いを反映するため、勤務地によって支給される「地域手当」の割合は異なります。
同じ職種・同じ号給であっても、勤務する自治体や地域によって年収に数十万円単位の差が生まれることがあります。
その組織の規模感や多忙さ、またその地域の民間企業の収益額によって差はありますが僕がいた所属では10,000~40,000円くらいとかなり幅がありました。
やはり忙しかったり、東京のような大都市圏になると地域手当も上がる傾向があるように思います。
2. 年代別(20代・30代・40代)のリアルな年収推移イメージ
① 20代:手取りの少なさに驚く時期(税金と共済金の控除)
20代のうちは基本給自体がまだ低く、さらに税金や共済組合費の控除も重なるため、額面よりも手取りの少なさに驚く人が多い時期です。
「思っていたより自由に使えるお金が少ない」と感じるのは、多くの新人公務員が経験する共通の感覚です。
僕も初任給は手取りで17万円程度でした。
正直バイトでも稼げるんじゃないかと思った記憶があります。
生活も一人暮らしだったのでギリギリでした。
② 30代:役職(係長クラス)がつき給与が安定する時期
30代になると係長クラスの役職がつき始め、役職手当も加わることで給与が安定してくる時期です。
結婚や住宅購入など、ライフイベントと重なるタイミングでもあり、社会的信用の高さを実感しやすい年代でもあります。
基本給も上がるので、その額に応じて計算される残業代も20代の頃とは比べものにならないほど上がっていきます。
給与事務を担当していた時も係長クラスの人から、結構もらえてるなという印象がありました。
③ 40代:管理職(課長代理・課長)昇任による年収の伸び
40代になると、課長代理や課長といった管理職への昇任によって、給与が大きく伸びる可能性が出てきます。
一方で、管理職になると時間外勤務手当の対象外になるケースが多く、額面上の年収と実際の働き方のバランスを考える必要が出てくる時期でもあります。
僕がいた組織では課長級でも残業代が出ていました。
このクラスになると1時間あたりの単価も上がるので、少ない残業時間でも多くを稼げているイメージです。
3. 公務員の給与は「高い」のか「安すぎる」のか?
① 民間大手と比較した時の打撃と、中小比較での恵まれ感
大手民間企業のインセンティブや賞与と比較すると、公務員の給与は物足りなく感じられる場面があります。
一方で、中小企業と比較した場合には、安定したボーナス支給や着実な昇給という点で、恵まれていると感じられる側面も少なくありません。
僕は民間と公務員どちらも経験していますが、民間ではボーナスや昇給なしでした。
なので年収も百万円近く変わってきました。
そのせいもあって公務員への出戻りを決意しました。
この福利厚生は他にはないメリットだと思います。
4. まとめ:派手さはないが、人生設計が立てやすいのが最大の強み
公務員の給与は、劇的な高収入を実現するものではありません。
しかし、将来の見通しが立てやすく、着実にライフプランを設計できるという点は、何ものにも代えがたい安心材料です。
僕には妻も子供もいますが、やはり公務員であると社会的信用も高いですし倒産することもないので家族も安心です。
そのような安定をとる方には向いている職業だと給与事務を経験してからも思います。


