公務員って実際どう?【2度の公務員経験者が語る】

Asian man in business attire typing on a keyboard at a modern office desk. 公務員お役立ち

はじめに

「公務員って安定していていいよね」

「定時で帰れて、仕事もそこまで大変じゃないんでしょ?」

公務員を目指していると、周囲からこんなことを言われる機会があります。

僕自身も、公務員になる前は似たようなイメージを持っていました。

もちろん、公務員は安定しています。

給与が急激に下がることは基本的になく、倒産の心配もありません。

休暇制度も整っています。

民間企業と比較して、働きやすい職場も多いと思います。

ただ、実際に働いてみて感じたのは、「公務員」とひとくくりにするのは難しいということでした。

同じ自治体。

同じ組織。

同じ採用区分。

それでも、配属される部署や上司、人間関係によって働きやすさは全く違います。

定時で帰れる部署もあれば、毎日残業が続く部署もあります。

人間関係が良く、休暇を取りやすい部署もあれば、常に周囲の顔色を気にしながら働かなければならない部署もあります。

僕自身、これまで警察事務と市役所、2つの公務員組織を経験しました。

最初に公務員として働き始めた頃は、

「これが安定した公務員の仕事か」

と思っていた一方で、働くうちに、

「思っていた公務員と全然違う」

と感じることもありました。

最初に配属された部署は忙しく、残業も多い部署でした。

公務員になれば、なんとなく毎日定時で帰れると思っていた僕にとって、その現実はかなり衝撃でした。

周囲を見ると、同じように残業している職員がいます。

忙しい時期には、朝から晩まで仕事をしている人もいました。

「公務員=楽」

というイメージは、その時点で完全になくなりました。

一方で、長く働く中で公務員の良さも実感しました。

景気に左右されにくいこと。

福利厚生が整っていること。

休暇制度が比較的使いやすいこと。

そして何より、生活の見通しを立てやすいことです。

僕自身、公務員として働いた経験があるからこそ、今でも公務員という仕事そのものを否定するつもりはありません。

むしろ、人によっては非常に良い職業だと思っています。

ただし、誰にでも合う仕事ではありません。

僕の場合は、安定というメリットがある一方で、公務員組織特有の働き方や考え方に苦しむこともありました。

この記事では、ネット上でよく言われる理想論ではなく、実際に2度公務員として働いた僕自身の経験を中心に、

  • 公務員になる前に抱いていたイメージ
  • 実際に働いて感じたギャップ
  • 公務員の良いところ
  • 公務員のつらいところ
  • どんな人が公務員に向いているのか
  • 僕自身が退職を考えるようになった理由

について、できるだけ正直に書いていきます。

これから公務員を目指す方。

民間企業から公務員への転職を考えている方。

そして今、公務員として働いていて、

「自分には合っているのだろうか」

と悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

1. 入庁前に抱いていた公務員のイメージと現実

公務員になる前、僕が抱いていたイメージはかなり単純でした。

安定している。

倒産しない。

給与が毎年上がる。

定時で帰れる。

福利厚生がいい。

真面目な人が多い。

民間企業より穏やか。

おそらく、公務員を目指している人の中にも、似たようなイメージを持っている人はいると思います。

もちろん、間違っているわけではありません。

実際に当てはまる部分もあります。

ただ、実際に組織の中に入ってみると、想像していたものとはかなり違いました。

一番大きかったのは、部署による差が想像以上に大きいことです。

同じ組織で働いているのに、

「あの部署は毎日定時」

「あの部署は毎日残業」

ということが普通にあります。

仕事内容も全く違います。

住民対応が中心の部署。

予算を担当する部署。

給与を担当する部署。

議会対応をする部署。

警察関係の事務をする部署。

内部管理をする部署。

一言で公務員といっても、実際にはまったく違う仕事の集合体です。

だから、これから公務員を目指す人には、

「公務員になればこういう働き方ができる」ではなく、「どんな部署に配属される可能性があるのか」まで考えてほしい

と思います。

① 「定時で帰れる」は部署による(残業100時間越えの部署も)

僕が公務員になる前に一番強く持っていたイメージは、

「公務員は定時で帰れる」

というものでした。

民間企業よりも残業が少ない。

仕事が終わったらすぐ帰る。

夕方には家にいる。

そんなイメージです。

しかし、最初に配属された部署で、そのイメージはかなり早い段階で崩れました。

忙しい部署では普通に残業があります。

しかも、少し残る程度ではありません。

時期によってはかなり忙しくなります。

僕の周囲でも、繁忙期に残業100時間を超えていた同期がいました。

その同期は4月から6月頃にかけて特に忙しかったようで、

「なんか部活に行っているみたいだ」

と言っていました。

朝から仕事に行き、夜まで仕事をする。

家に帰って寝る。

また翌朝仕事に行く。

その生活が続く。

公務員と聞くと、

「そんなに残業するの?」

と思う人もいるかもしれません。

僕自身もそう思っていました。

しかし、実際には部署によって繁忙期が大きく異なります。

例えば、

予算編成。

議会対応。

人事異動。

年度末・年度始め。

選挙。

災害対応。

制度改正。

こうした業務が重なる部署では、残業が多くなる可能性があります。

もちろん、すべての職員が常に残業しているわけではありません。

定時で帰れる部署もあります。

だからこそ難しいのです。

「公務員だから残業が少ない」わけではなく、「どこに配属されるかで大きく変わる」

というのが、僕が実際に働いて感じたことです。


配属先は自分では選べない

これが公務員の難しいところでもあります。

就職活動では、

「○○の仕事がしたい」

と思って志望します。

採用面接でも、

「私は○○の分野に興味があります」

と話すかもしれません。

しかし、実際の配属先は希望通りになるとは限りません。

僕自身もそうでした。

面接で興味のある分野を伝えていましたが、実際には全く違う部署に配属されたことがあります。

最初は、

「え、ここなんだ」

と思いました。

もちろん、組織として人員配置を考えているので、希望だけで決められないのは理解できます。

ただ、これから公務員を目指す人には、

「希望の仕事ができなかった場合でも働けるか」

を考えておいた方がいいと思います。

希望の部署に行けなかった。

興味のない仕事だった。

人間関係が合わなかった。

忙しい部署だった。

こうしたことは、どの組織でも起こる可能性があります。

僕自身、実際に働いてみて、

「仕事内容より配属先の環境の方が働きやすさを左右することもある」

と感じました。

同じ公務員でも、本当に別の会社ではないかと思うほど、部署によって違います。

② 「感謝される仕事」よりも「クレーム対応や板挟み」が多い

公務員を目指す理由として、

「人の役に立ちたい」

というものがあります。

これは素晴らしい志望動機だと思います。

実際、公務員の仕事は住民の生活に直結しています。

子育て。

教育。

福祉。

税金。

防災。

道路。

健康。

警察。

行政サービスがなければ、社会は成り立ちません。

だから、仕事を通じて人の役に立っている実感を得られる場面もあります。

ただ、実際に働いてみると、

毎日感謝される仕事ではありません。

むしろ、感謝されることは少ないと感じる人もいると思います。

僕自身、長く働きましたが、住民や関係者から直接、

「ありがとう」

と言われた記憶は、正直それほど多くありません。

もちろん、これは仕事内容にもよると思います。

しかし、公務員の仕事は、

「問題なくできて当たり前」

と思われることが多いです。

制度通りに手続きをする。

期限までに書類を処理する。

給与を正しく支払う。

窓口で案内する。

これらはできて当たり前です。

しかし、一つでもミスをすると、

「なぜ間違えたんですか?」

となります。

僕自身、事務系の仕事を担当していたので、この感覚は強くありました。

何百件、何千件と問題なく処理しても、誰かから感謝されることはありません。

しかし、一件ミスをすると大きな問題になります。

だから、

「人の役に立っている実感を毎日感じたい」

という人は、少しギャップを感じるかもしれません。


制度と住民感情の間に挟まれることもある

公務員の仕事では、

「制度上できないこと」

があります。

住民からすると、

「なんでできないんですか?」

と思うことでも、ルール上は対応できない場合があります。

職員自身も、

「気持ちはわかるけど、制度上難しい」

という場面があります。

ここが精神的につらい部分だと思います。

住民の気持ち。

法律や条例。

組織のルール。

上司の判断。

その間に挟まれることがあります。

特に窓口や電話対応が多い部署では、理不尽なクレームを受けることもあります。

もちろん、すべての住民がそうではありません。

ほとんどの人は普通に話してくれます。

しかし、一部の強い言葉を使う人の印象は残ります。

僕自身も、

「なんで自分が怒られているんだろう」

と思うことがありました。

自分が制度を作ったわけではない。

自分が決めたルールでもない。

それでも、窓口に立っている以上、自分が説明しなければならない。

公務員は、

「誰かを直接助ける仕事」だけではなく、「制度を正しく運用する仕事」でもある

ということを、実際に働いてから強く感じました。

2. 実際に働いて分かった公務員の「良いところ(メリット)」

ここまで、公務員の現実的な部分を書いてきました。

ただ、誤解してほしくないのは、僕は公務員の仕事を悪いものだと思っているわけではありません。

むしろ、

人によっては非常に働きやすい職業です。

僕自身も、公務員として働いたことで得られたものはたくさんあります。

安定した給与。

社会保険。

休暇制度。

住宅ローンなどの社会的信用。

そして、長期的な生活設計のしやすさ。

特に家族がいる人や、将来の生活を安定させたい人にとっては、公務員の安定性は非常に大きなメリットです。

① 景気に左右されない圧倒的な雇用と給与の安定性

僕が公務員の最大のメリットだと思うのは、

安定性です。

これはかなり大きいです。

民間企業の場合、会社の業績によって給与や賞与が変わることがあります。

会社自体がなくなる可能性もあります。

もちろん、大企業や優良企業であれば安定しているところも多いです。

一方で、公務員は基本的に組織が突然なくなることはありません。

自治体が倒産するという心配も、一般的な企業とは性質が異なります。

毎月決まった日に給与が振り込まれる。

賞与がある。

勤続年数によって給与が上がっていく。

将来の収入をある程度予測できる。

これは、実際に働いてみると非常に大きなメリットだと感じました。


僕は給与担当だったからこそ安定性を実感した

僕自身、給与関係の仕事を担当した経験があります。

そのため、職員の給与体系を見る機会がありました。

もちろん、個別の内容について詳しく書くことはできませんが、長く働くことで給与が安定して上がっていく仕組みを実感しました。

特に若いうちは、

「もっと成果を評価してほしい」

と思うこともあります。

しかし、長期的に見ると、安定して収入が増えていくことは非常に大きな強みです。

例えば、

住宅購入。

結婚。

子育て。

車の購入。

教育費。

こうした人生設計を考える時、

毎月の収入がある程度予測できる

というのは安心材料になります。

僕自身も、公務員として働いていた時は、

「来年も給与はある」

という安心感がありました。

これは、精神的にも大きかったと思います。

② 産休・育休・有給の取得しやすさと制度の整備

公務員の良さとして、

休暇制度が整っていること

も大きなメリットです。

もちろん、実際に取得しやすいかどうかは部署や上司によります。

ここは正直、差があります。

ただ、制度そのものは比較的整っています。

年次有給休暇。

育児休業。

介護休暇。

病気休暇。

特別休暇。

こうした制度が明確になっています。

僕が働いていた部署でも、上司によっては、

「有給はちゃんと取りましょう」

という雰囲気がありました。

実際に僕の上司は休暇取得に積極的で、

「月に2回くらいはみんな有給を取ろう」

と言ってくれていました。

これはかなり働きやすかったです。

僕自身も休暇を取ることへの罪悪感が少なくなりました。


有給を取ると仕事への集中力も変わった

以前は、

「有給を取ると周囲に迷惑をかける」

と思っていました。

もちろん、仕事の調整は必要です。

しかし、適度に休むことで仕事への集中力が上がることもあります。

僕自身、有給を取りやすい部署にいた時は、

休む時はしっかり休む。

仕事をする時は集中する。

というメリハリができていました。

結果として、

仕事に対するストレスも少なかった

と思います。

逆に、

「休みを取りにくい」

「周囲が誰も休まない」

という職場では、精神的な負担が大きくなりやすいです。

これは公務員に限らずですが、上司の考え方によって職場環境が大きく変わることを実感しました。

③ 社会的信用が高い

公務員のメリットとして、

社会的信用

もあります。

住宅ローン。

クレジットカード。

賃貸契約。

こうした場面で、公務員という職業が一定の信用につながることがあります。

僕自身も、公務員として働いていた時に、

「公務員だから安定している」

と言われることがありました。

普段働いているとあまり意識しません。

しかし、人生の大きな買い物をする時には、職業の安定性が評価されることがあります。

また、家族から見ても、

「安定した仕事をしている」

という安心感があります。

本人が感じる以上に、周囲にとって公務員という仕事は安心材料になることがあります。

④ 福利厚生を含めて考えると条件は悪くない

給与だけを見ると、

「民間企業の方が稼げる」

と思う人もいるかもしれません。

実際、若いうちから成果を出して高収入を得られる民間企業はあります。

ただ、公務員は基本給だけではなく、

手当。

休暇。

退職金。

福利厚生。

雇用の安定性。

まで含めて考える必要があります。

特に、

「毎年安定して働き続けたい」

という人には向いています。

僕自身、公務員を辞めた後に民間企業も経験しました。

そこで改めて感じたのは、

公務員の安定性は、外に出てみるとより実感する

ということです。

公務員の中にいる時は、

「給料が低い」

「昇給が遅い」

と感じることもあります。

しかし、外の世界を経験すると、

「毎月決まった給与が入り、制度も整っている」

ことの大きさを改めて感じます。

3. 実際に働いて分かった公務員の「つらいところ(デメリット)」

公務員には大きなメリットがあります。

しかし、僕自身が長く働く中で、

どうしても合わないと感じた部分

もありました。

特に大きかったのは、

前例踏襲。

意思決定の遅さ。

年功序列。

そして、人間関係の閉鎖性です。

もちろん、すべての自治体や部署がそうとは限りません。

最近はDXや業務改善を積極的に進めている自治体もあります。

若手職員の意見を取り入れる組織もあります。

ただ、僕が経験した範囲では、

「変えようと思っても、簡単には変わらない」

という場面が多くありました。

① 前例踏襲主義と意思決定の遅さ

僕が公務員を辞める決め手の一つになったのが、

前例踏襲の文化

でした。

公務員の仕事では、間違いが許されない場面が多くあります。

税金を扱う。

個人情報を扱う。

法律に基づいて手続きをする。

住民サービスを提供する。

だから慎重になること自体は理解できます。

むしろ、必要なことです。

しかし、

「慎重」と「何もしない」は違う

と思うことがありました。

僕自身、業務を効率化するために、

「こうした方が早くできるのでは?」

と提案したことがあります。

自分なりに考えた上で、

「今のやり方よりミスも減るのではないか」

と思った方法でした。

しかし、返ってきたのは、

「前例がないから」

という言葉でした。

その時はかなりやる気が削がれました。

もちろん、提案した方法が完璧だったとは思っていません。

問題点があれば修正すればいい。

実際に難しいならやめればいい。

そう思っていました。

しかし、検討する前に、

「前例がない」

という理由だけで終わる。

この経験は僕の中で大きかったです。


業務改善を求められるのに、改善しようとすると止められる

ここに矛盾を感じることがありました。

上からは、

「業務を効率化してください」

「残業を減らしてください」

と言われる。

だから現場で、

「この作業をこう変えてみませんか?」

と提案する。

すると、

「今までこうやってきたから」

「前例がないから」

「責任は誰が取るの?」

となる。

もちろん、すべての提案が採用される必要はありません。

ただ、

改善すること自体に抵抗がある組織文化

を感じることがありました。

僕は比較的、

「もっと効率よくできないか」

と考えるタイプです。

だからこそ、この部分はかなりストレスでした。

逆に、

「決められたやり方を正確に続けることが得意」

という人には、公務員の仕事は合うかもしれません。

どちらが正しいという話ではありません。

ただ、向き不向きはあると思います。

② 紙とハンコ文化に感じた違和感

最近は電子決裁も増えていると思います。

しかし、僕が働いていた頃は紙の書類も多くありました。

同じ内容を複数の書類に記入する。

印刷する。

押印する。

回覧する。

修正があれば戻ってくる。

また印刷する。

今考えると、

「これ、本当に必要なのかな?」

と思う作業もありました。

もちろん、公的な文書には証拠性が必要です。

すべてを簡単に電子化できるわけではありません。

しかし、

「昔からこうだから」

という理由だけで続いている業務もあるように感じました。

僕自身、こうした部分を改善したいと思っていました。

だからこそ、改善できないことへのストレスが積み重なりました。

③ 年功序列で成果が給与に反映されにくい

これは僕が給与担当を経験したからこそ、強く感じた部分です。

公務員は基本的に、勤続年数や級号給によって給与が決まります。

もちろん、評価制度はあります。

昇任試験もあります。

しかし、民間企業のように、

「今月100万円の成果を出したから給与が大幅に上がる」

という世界ではありません。

基本的には、

長く勤めることで給与が上がっていく

仕組みです。

これはメリットでもあります。

安定しているからです。

しかし、若いうちから成果を出したい人にとっては、もどかしさがあります。

僕自身、

「自分はこれだけ仕事をしている」

と思っていても、

年齢が上の人の方が給与が高い。

それ自体は制度なので仕方ありません。

ただ、中には、

「ほとんど仕事をしていないように見える人」

もいました。

そして、給与担当をしていたことで、その人の給与を見る機会がありました。

正直、

「自分の何倍ももらっているんだ」

と愕然としたことがあります。

もちろん、その人にも過去の経験があります。

若い頃は大変な仕事をしていたかもしれません。

外から見える部分だけで評価することはできません。

それでも、当時の僕には納得できない部分がありました。


頑張っても、頑張らなくても同じように感じる瞬間がある

公務員の仕事では、

成果を数字で評価しにくい業務も多くあります。

営業のように、

「売上が○○円」

という明確な指標がありません。

そのため、

頑張っている人。

効率よく仕事をする人。

時間をかける人。

最低限しかやらない人。

がいても、給与に大きな差がつかないように感じることがあります。

これが、

「頑張る意味がわからなくなる」

原因になることもあります。

僕自身も、

「もっと頑張ろう」

と思う時と、

「どうせ変わらないなら最低限でいいのでは?」

と思う時がありました。

この感覚は、自分にとってかなりつらかったです。

成果がすぐ給与に反映される仕事が良いとは限りません。

しかし、

努力や工夫を評価されたい人

にとっては、公務員の年功序列的な仕組みは合わない可能性があります。

④ 人間関係が固定されやすい

公務員は民間企業と比べて、人の入れ替わりが少ない組織です。

もちろん、人事異動はあります。

しかし、

「あの人は○○課にいた」

「昔あの人と働いていた」

という人間関係が長く続きます。

僕自身も、

異動先で、

「○○さんって知ってる?」

という話になることがありました。

以前の部署での評判が、異動先でもある程度伝わっていることがあります。

僕自身、異動の際に、

元の所属に「どんな人だったか」を聞いているような話を耳にしたこともあります。

もちろん、すべての異動でそうしたことが行われているわけではありません。

ただ、公務員組織は横のつながりが強いと感じました。

そのため、

人間関係が悪くなった時に逃げ場が少ないと感じることがあります。

民間企業なら転職という選択肢があります。

公務員でも異動希望を出すことはできます。

しかし、すぐに異動できるわけではありません。

数年間同じ職場にいる場合もあります。

だから、

人間関係が合わない時のダメージが大きくなりやすい

と感じました。

4. 公務員に向いている人・向いていない人

ここまでの経験から、僕なりに公務員に向いている人を考えると、

安定を重視できる人

だと思います。

① 公務員に向いていると感じる人

僕が実際に働いていて、

「この人は公務員に向いているな」

と思ったのは、

  • 安定した環境で長く働きたい人
  • 決められたルールを守ることが苦にならない人
  • コツコツと仕事を続けられる人
  • チームで働くことが好きな人
  • 大きな変化より安定を好む人
  • 生活と仕事のバランスを大切にしたい人
  • 地域や公共サービスに関心がある人

です。

特に、

「仕事で一発当てたい」より、「長く安定して働きたい」

という人には非常に良い環境だと思います。

実際、公務員として長く働いている人の中には、

仕事と家庭を両立しながら、

趣味を楽しみ、

安定した生活をしている人も多くいました。

そういう人を見ると、

「公務員はかなり良い職業だな」

と思います。

② 公務員が合わない可能性がある人

一方で、

  • 成果をすぐ評価されたい
  • 若いうちから収入を上げたい
  • 自分の裁量で仕事を進めたい
  • スピード感を重視したい
  • 新しいことをどんどん試したい
  • 年功序列が苦手
  • 人間関係が固定されるのが苦手

という人は、ストレスを感じる可能性があります。

僕自身は、どちらかというとこちらのタイプでした。

最初は、

「安定していればそれでいい」

と思っていました。

しかし、働くうちに、

「もっと自分で考えて仕事をしたい」

「改善したい」

「新しいことに挑戦したい」

という気持ちが強くなっていきました。

そこで、公務員組織とのズレを感じるようになりました。

5. 僕が公務員を経験して思うこと

僕は公務員を2度経験しました。

そのため、

「公務員は最高の職業です」

とも、

「絶対にやめた方がいいです」

とも言えません。

正直、

人による

と思います。

僕に合わなかった部分が、別の人にとってはメリットになることがあります。

例えば年功序列。

僕は成果が給与に反映されにくいことに不満を感じました。

しかし、

「毎月安定して給与が上がる方が安心」

という人にとってはメリットです。

前例踏襲。

僕は新しいことを試しにくいことにストレスを感じました。

しかし、

「決まったルールがある方が安心」

という人もいます。

安定。

僕は途中から、

「安定だけでは満足できない」

と思うようになりました。

しかし、家族との生活を考える人にとっては、何よりも重要なメリットになることがあります。

だから、

公務員が良いか悪いかではなく、自分に合うかどうか

が大切だと思います。


僕自身は退職してから、公務員の良さも再認識した

正直に言うと、公務員を辞めた後、

「あのまま続けていればよかったのではないか」

と思ったこともあります。

特に民間企業を経験した後は、公務員の安定性を改めて感じました。

毎月決まった給与。

整った制度。

長期的なキャリア。

こうしたものは、当たり前ではありません。

公務員の中にいた時は気づかなかったメリットも、外に出ると見えてきます。

一方で、

「あの組織に戻りたいか」

と考えると、また別の問題があります。

僕自身、前例踏襲や意思決定の遅さに強いストレスを感じていました。

だから、

「安定しているから戻ればいい」

という単純な話でもありませんでした。

この経験から、

仕事選びでは、条件だけではなく自分の性格との相性も大切

だと思うようになりました。

給与が高くても、人間関係が合わなければつらい。

安定していても、仕事内容に強いストレスを感じれば続かない。

やりがいがあっても、生活できなければ困る。

すべてを満たす仕事は、なかなかありません。

だからこそ、

自分が何を一番大切にしたいのか

を考える必要があります。

6. これから公務員を目指す人に伝えたいこと

これから公務員試験を受ける人には、

「公務員=楽で安定」というイメージだけで決めないでほしい

と思います。

もちろん、安定性は大きな魅力です。

しかし、それだけで決めると入庁後にギャップを感じる可能性があります。

できれば、

仕事内容。

異動。

残業。

人間関係。

給与。

昇任。

働き方。

こうした部分も調べてから受験することをおすすめします。

特に可能であれば、

実際に働いている職員の話を聞くこと

が大切だと思います。

採用説明会に行く。

OB・OG訪問をする。

自治体で働いている知人に話を聞く。

SNSなどの情報も参考にする。

もちろん、一人の意見だけを鵜呑みにするのは危険です。

部署によって経験が違うからです。

しかし、複数の情報を見ることで、

「自分が思っていた公務員像」

と

「実際の公務員」

の差を小さくできます。


「どんな部署でも働けるか」を考えておく

個人的にはこれが一番重要だと思います。

公務員試験に合格しても、

希望の部署に配属されるとは限りません。

興味のある仕事だけを担当できるわけでもありません。

場合によっては、

「全く想像していなかった仕事」

を担当することもあります。

その時、

「それでも働けるか」

を考えてみてください。

僕自身、希望とは違う部署で働いた経験があります。

その中で学んだこともあります。

一方で、どうしても合わない仕事もありました。

だから、

「絶対にこの仕事しかしたくない」

という人より、

「いろいろな仕事を経験してみたい」

と思える人の方が、公務員には向いているかもしれません。

まとめ:公務員は「安定」だけで判断しない方がいい

僕はこれまで、警察事務と市役所という2つの公務員組織を経験しました。

その中で感じたのは、

公務員という仕事は、想像以上に部署によって違う

ということです。

定時で帰れる部署もあります。

残業が多い部署もあります。

人間関係が良い部署もあります。

雰囲気が合わない部署もあります。

やりがいを感じる仕事もあります。

淡々と事務処理を続ける仕事もあります。

だから、

「公務員はこういう仕事」

と一言で説明することはできません。

ただ、僕自身の経験から言えるのは、公務員には間違いなく大きなメリットがあります。

雇用の安定性。

給与の安定性。

充実した休暇制度。

社会的信用。

長期的なライフプランを立てやすいこと。

これらは、公務員という仕事の大きな魅力です。

一方で、

前例踏襲。

意思決定の遅さ。

年功序列。

部署による働き方の差。

人間関係の固定化。

こうした部分にストレスを感じる人もいます。

僕自身は、実際に働く中で、

「安定しているだけでは、自分は満足できない」

と感じるようになりました。

特に、業務改善を提案しても、

「前例がないから」

という理由で止まってしまった経験は、自分の働き方について考えるきっかけになりました。

ただ、それは公務員が悪いということではありません。

僕自身との相性の問題だったと思っています。

逆に、

「安定した環境で長く働きたい」

「生活を大切にしたい」

「決められたルールの中でコツコツ働きたい」

という人にとって、公務員は非常に魅力的な職業です。

だからこそ、これから公務員を目指す人には、

「世間のイメージだけで判断しないこと」

をおすすめします。

そして、

「自分は仕事に何を求めているのか」

を一度考えてみてください。

安定なのか。

給与なのか。

やりがいなのか。

成長なのか。

自由度なのか。

ワークライフバランスなのか。

すべてを完璧に満たす仕事は、おそらくありません。

だからこそ、自分にとって譲れないものを知ることが大切です。

僕自身、公務員を2度経験したからこそ、公務員の良いところも、つらいところも見ることができました。

今振り返ると、

「もっと早く、自分にとって仕事で何を大切にしたいのか考えておけばよかった」

と思うこともあります。

これから公務員を目指す方には、ぜひ良い面だけでなく、現実的な部分も知った上で選択してほしいです。

そして、すでに公務員として働いていて、

「なんとなく自分には合わないかもしれない」

と感じている人も、必要以上に自分を責める必要はありません。

公務員に向いていないのではなく、今いる部署や環境との相性が合わないだけかもしれません。

逆に、

「やっぱり公務員は自分に合っている」

と感じる人もいるでしょう。

大切なのは、世間の評価ではなく、

自分がその環境で無理なく働き続けられるかどうか

だと思います。

公務員という仕事には、間違いなく魅力があります。

ただし、理想だけで入るとギャップもあります。

僕自身の経験が、これから公務員を目指す人や、今後のキャリアに悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

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