はじめに
皆さんは自分の残業代ちゃんと見たことありますか?
「公務員は残業代がしっかり出そう」
というイメージを持たれがちですが、現場では予算上限という見えない壁が存在します。
この記事では、給与事務を経験した僕がその仕組みと実態、そして自分の時間を守るための対処法を解説します。
1. 公務員の残業代の仕組みと「予算上限」の壁
① 部署ごとに決められている「時間外勤務手当の予算」
公務員の時間外勤務手当は、部署ごとに年間の予算枠があらかじめ決められています。
これは青天井ではなく、各部署に割り当てられた限られた予算の中でやりくりされる仕組みです。
この構造を知らないと、「なぜ働いた分きちんと支払われないのか」という疑問につながりがちです。
僕の組織では各所属ごとに予算が決まっていました。
それは所属の規模や職員の数で決まっていたように思えます。
② 予算が尽きるとどうなる?自治体ごとのリアル
年度の途中で予算枠に達してしまった場合、超過分の残業代の支給が翌年度に持ち越されたり、実態として「サービス残業」に近い形になってしまったりするケースも、残念ながら存在します。
これは自治体や部署の予算状況によって差が大きい部分です。
しかし僕の組織もそうでしたが、ほとんどの場合、その年の予算をちょうど使い切るように毎月微調整が入っています。
これが毎月残業代が100%払われない原因です。
2. 繁忙期・災害時に発生する「膨大な残業」のリアル
① 予算・決算時期、議会開会中の超勤実態
予算編成や決算の時期、議会が開会している期間は、資料作成や答弁準備などで残業時間が急増しやすいタイミングです。
この時期に限っては、月80〜100時間規模の時間外勤務が発生する部署も珍しくありません。
僕のいた部署でも議会での質問が当たると日を跨いでの対応になることが多々ありました。
② 災害対応(休日出勤・夜間召集)の手当と代休
台風や地震などの災害時には、休日や夜間であっても緊急召集されることがあります。
こうした対応には特別な手当や代休が用意されている自治体が多いものの、実際に代休を取得できるタイミングが確保しにくいという課題も残っています。
僕の周囲でも業務の多忙さから休みを取れず、代休も潰してしまう職員が多々いました。
3. 残業を減らし、自分の時間を守るための具体的なテクニック
① 「終わらない仕事」に区切りをつけるタイムドメイン思考
公務員の仕事は「やろうと思えばいくらでも時間をかけられる」性質のものが多くあります。
あらかじめ「この業務は◯時まで」と時間の枠を先に決めてから取り組む「タイムドメイン思考」を意識することで、際限のない残業に歯止めをかけやすくなります。
僕の組織では毎週水曜日は「ノー残業デー」つまり定時退社する日と決まっていました。
これによりワークライフバランスの充実を図っていました。
② 周囲への「定時退社キャラ」の定着させ方
「あの人はいつも定時で帰る人」というキャラクターを周囲に認識してもらうことも、有効な自衛策です。
日頃から淡々と定時退勤を続けることで、次第に「頼みにくい時間帯」が形成され、結果的に残業を減らすことにつながります。
僕も業務時間内に時間を決めて従事することで定時退社を徹底していた時期がありました。
そのころは「今日も定時か」という風潮ができて追加の仕事は頼まれにくくなっていました。
4. まとめ:健康を犠牲にしてまでの残業は絶対にNG
予算やルールの都合で残業代が思うように支払われないことがあるのは事実です。
しかし、それを理由に自分の健康を犠牲にしてよい理由にはなりません。
制度の実態を知った上で、自分の時間と心身を守る工夫を積み重ねていきましょう。
僕のように残業のしすぎ、徹夜などで休職に至っては組織にも家族にも迷惑がかかります。
そのようにならないように普段から心がけることが大事です。


